異世界黄昏半妖物語【d!】 (ページ10)

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｢ああ、それと契の種類についても1から説明しましょうか。何かと便利ですよ、人間と半妖しか結べないものですし｣

と、渡されたのは１冊の分厚い本
それを開けば文字が紙ではなく空中に浮かび上がり【前までいた私の世界ではこんなにテクノロジーの技術は進んでいなかった】と驚きが勝った

もしかすれば、彼の何らかの能力なのかもしれないが。

空中に浮かび上がった文字は、私が知りたいと思った事を理解しそのページを勝手に開いてくれる
はたまたこれにも驚きの声をあげてしまい、ゾムさんに初々しい反応だと頬を突っつかれた

ー契約契種ー

【金蘭契(きんらんけい)】
友人として、友としての親密関係立ち位置を証明するための見える契
人間が、相手に【金蘭契を赦す】と言えば簡単に結べる契である

【妹背契(いもせけい)】
兄弟愛といった、師弟関係や特別な恋愛感情ではない慈愛の上で結ばれる契
人間が、相手に抱き着いて【妹背契を赦す】と言えば結べる契である

【莫逆契(ばくぎゃくけい)】
互いに互いを殺めず、争いを行わないという平和的解決の契
人間又は半妖に敵対心がなければ【何時でも結ぶ】事ができ【赦します】と言えば簡単に結べるものである

【交愛契(こうあいけい)】
恋愛や夫婦になる第１段階、候補として人間へ逆らわず愛を与え続けると誓う契
これを結ばない限り【夫婦】になれずこの相手の子を孕む事が出来ない
結ぶには人間か半妖が相手の唇に口付けを送り、【赦す】と言うこと

【？？？？？？？】
プログラムエラー、文字が認証できません。

【永遠契(えいえんけい)】
自分が死ねば相手も死に、相手も死ねば自分も死ぬという身体になるもっとも危険な契
互いに互いを助け合わない限り【寿命】は尽きると考えた方がいいものである
この契を結ぶには人間か半妖が自分の血を相手に飲ませ、その相手の血も自分で飲むことで結ばれる血の契りである