異世界黄昏半妖物語【d!】 (ページ24)

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｢態々見せつけんでもええんちゃうか、てかそれより愛し子ちゃんの血の匂いやっば…涎止まらんねんけど、気ぃ抜いたら食べてそう。しんど｣

口からぽたりと垂れる涎が、地面を濡らす
シャオロンさんはそんな事を言いながらも、ロボロさんの方にへと視線を向ければロボロさんはため息をつき私たちの方を見る

｢分かったわ、お前ら２人が【それだけ言うんやったら守ってみせろ】。警察はもう二度とお前らのとこから愛し子を保護しようと来ることはない、その代わり【シャオロン】を此処に置いていくわ、お前は潜入捜査や。愛し子が危なくなったら助けたんねんぞ、それが警察としての仕事やで｣

｢はぁ、まあそれぐらいなら許したるわ。うちの家無駄に広いしな…シャオロンも暮らすんかぁ、犬猫は喧嘩せんようにしいや｣

余計なお世話です、と不機嫌なショッピさんはそっぽを向きながらゾムさんに言う
尻尾が左右対称に動き、本当に不機嫌なのだと伺うことが出来るが一方のシャオロンさんは子供のように瞳を輝かせていた
潜入捜査、という語呂。私たちと生活するにも関わらずその様子はショッピさんとは真逆の反応だった

｢任せろ！警察は何時でも愛し子ちゃんの味方や｣

ということで、今日から同居人が１人増えるそうだ

そして数時間後には、ゾムさんの姿は元に戻りシャオロンさんにどんな感じなのか、を問い詰められてはずっと話をされていたのだとか…