異世界黄昏半妖物語【d!】 (ページ22)

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｢おま、お前…！【愛し子と永遠契を交わす】なんて【過去に１回もなかった】んやぞ…はぁ、成る程な…愛し子をもし警察に寄越したらお前が死んで愛し子も死ぬ。やからはよ帰れっていう【威嚇】か。｣

｢まあそれも一理あるわ。でもなぁ…俺は愛し子が、Aが好きやねん、ずぅっと一緒に居りたいんやもん。離れさせんようにするために…くひひっ、馬鹿やなぁ。お前らが見つけとったらAは今ごろ警察で楽しくやってたのに、警察がこんなんやから俺等に盗られたんやで｣

売り文句に買い文句、殺伐とする中不意に誰かが私に直接話しかける
いや、直接話しかけるには何処か【遠く】離れているような。そんな声に耳をすませればどちらを選ぶのか。その選択を迫られていると脳内に響き渡った

そうだ、私が優柔不断に悩んでいるから駄目なんだ。ちゃんと言おう、ちゃんと伝えよう、ちゃんと話さなきゃ。私を置いて行ってしまうなら、其処へ追い付く足が必要だもの

『…私は、【どちらも選びません】。それで貴方達が争いを起こしてしまうのなら、私は此処から立ち去ります。２度と貴方達の前には現れませんし、ゾムさんとの契も何とかして切ります。』

これが、私の最善の選択だ

と、【思っていた】。