異世界黄昏半妖物語【d!】 (ページ17)

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｢おはよーございまぁす、【我々警察】です。【愛し子】の保護に来ましたぁ｣

｢朝っぱらから喧しいねん…耳痛いわ【番守】。｣

家の前で、あれよこれよと警察に抗うゾムさんとショッピさん。どうやらその原因は【愛し子である私】にあるようだった
番守と言われた男性は、身軽に動きゾムさんとショッピさんを翻弄する

ショッピさんの爪が、自分の手を掠れば空気が少し変わりより積極的に動く機敏な姿は【まるで未来が見えている】みたいであった
ゾムさんは何処か鬱陶しい様子で相手をしているが、満更ではなさそうだ

｢警察にしては、珍しく情報早いんやな！｣

｢まあ、今回は情報提供があってな。渋々来たけど【あってる】から此方も吃驚してんねん。｣

その男、警察と名乗る
顔は見えず、身長がゾムさんたちに比べて少し小さい
そして何故【番守】と呼ばれているのか、理由は彼の【半妖】たる力なのかは計り知れないがそこは確信を持っている

私が家の玄関から出て、近くの大きな木に身を隠しその様子を見守っていれば【あっていない筈の視線】を雑面を顔につけた警察から感じた
そうして立ち止まったかと思えば、彼は言葉を紡ぐ

｢ほんまに愛し子居るやん。うわぁ…１人で来るんやなかったわ。多勢に無勢、せめて相方でも引っ張ってくるべきやった…初めまして愛し子さん、俺は【ロボロ】。警察での【番守】を勤めさせてもろてます～！｣

無邪気に言葉を並べた彼は、少し子供のようだった