ロリコンさん ページ4
『…』
ついて行かないのも怪しまれるので仕方なくついて行くと
着いたのは小さな診療所のようなところだった。
「ぁぁ〜
嫌だなぁここに入るの…」
『？』
───────────────
「おや、君が尋ねてくるなんて珍しいこともあるものだね。」
『??』
は。
見た事のある人だし聞いたことのある声だけど…
…まさかね…
「そうですかァ？案外そうでも無いと思いますよ。」
「何かあったのかね」
「いやぁ、実は妹がこの間
頭うっちゃって記憶が少し飛んでるみたいで。」
あ、この人お兄ちゃんなの？
え、てか、頭打って意識不明なのを数日放置って結構ヤバいだろ…
どんな神経してんだこの人…
「ふむ。君、自分の名前は？」
『ぇっと…分かりません』
「年齢は」
『分かりません』
「…記憶が戻るかは怪しいね。」
仕方ないので、身の回りの人物や自分の情報を全て聞き、とりあえず理解だけはした。
私は徳田Aで
兄の名前は徳田秋声らしい
文豪の名前だな…
…なんかやな予感がする…
「”森さーん”。居るー？」
はい、確定かよ…!!
これ文ストだろ！
やっばり夢だ。うん。絶対そうだろ!!!
だって！
こんな包帯ぐるぐる巻の厨二みたいなイケメン現実に居ないもん!!!
太宰さんじゃん!!!
『…』
つーか、怖いわ。
普通にイケメン怖ッ！
死に際に一生もののトラウマ刻み込まれたからね!!
あのイカレ野郎顔が良かったから恐怖が倍になってきたわ。
無意識に太宰さんから見えないよう
兄らしい人の背中に隠れてしまうくらいにはイケメンにトラウマあるよ。
「？どうしたんだA」
『あの人やだ』
「は？太宰、Aになんかしたのか？」
そういい兄は私を隠すように間に立った。
「身に覚えが無いのだけれど…
そもそも、君が妹さんに合わせてくれなかったでは無いかい？」
「あたりまえだろ。
俺の可愛い可愛い妹をお前の餌食にするつもりは無い！
女たらしは黙ってろ！」
「酷い言いようだねぇ〜」
「君たち、喧嘩はそこまでにしなさい。」
『…』
「ところでAちゃん」
『…はい』
「私のことはりんたろうと呼んでね。」
『…』
…ロリコン…うん。
ほんとにこの人ロリコンだなぁ…
「やめろ！変なこと教え込むな！」
『……ロリコンさん』
「どこでそんな言葉覚えてきたんだいAちゃん!!!」
え、前世。←
「とりあえずAその人から離れろ！」
『はーい。』
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鳩麦高菜(プロフ) - わたあめさん» コメントありがとうございます!!見ていただいて嬉しいです！ (2023年2月4日 18時) (
レス) id: 7d33c49bcb (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 面白いですっ！頑張ってください！ (2023年2月4日 9時) (レス) @page4 id: e7e522b22e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳩麦高菜 | 作成日時：2023年1月24日 20時
