Anthem 2

3.(Saginuma bros) ページ9

「ねえ、碧。
好きって言ったらどうする？」



「え？」


ちょっと待って。


「どうするー？」


「それは…うーんと。
お付き合いしますか？」



「お付き合い…しますか？(笑)」



「え？なんの話？」


「薫くん？え、A呼んでたの？」



「うん。やっぱりみんな揃った方が良いかな〜って。」



ええ〜、いい雰囲気だったのに〜。






「何の話？」


「ん？内緒。」


「ふ〜ん。そっか。

じゃあ俺が、Aのこと
好きって言ったらどうする？」



「え？」


「こたえて？」



いやいや、ちょっと待って。

俺ここにいるよ？



「うーん。
びっくりはするけど、
受け入れる。」


「じゃあ、おっけいってこと？」


「何が？」



「俺と、付き合うの。」




え、ちょっと待って。



「はい。意義あり。
薫くん、ずるい。

そんなの俺の付け入る隙がない。」



「なにそれ(笑)」



「ふ〜ん。
じゃあ、碧も好きってこと？」



「え？？」



あ、ま、じか。
そういう感じ？

薫くん意地悪すぎない？



「いや、あ、えっと。
まあ。そういうことになりますかね。」



「え？待って？
私2人と付き合う気ないよ？

だって幼馴染じゃん。」



「「え？」」



「ごめん。
さっきの昨日テレビでやってた心理テストみたいなやつ。

なんかそういうのやってみたくて。
ごめん！」



「え？もてあそぶのやめて？」



「ごめんごめん。」






「ねえ、じゃあはっきりさせてよ。


俺を選ぶの？それとも、碧を選ぶ？」

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