また一緒にみたいと思うから(A.T ver) ページ19
「あれ？何見てんの？」
声をかけられるまで
自分がベランダにいたことをすっかり忘れてしまっていた。
なんだか今日は月が明るいな〜と、
窓越しに眺めていたはずなのに、
気付いたら、
窓を開けてベランダにまで飛び出していた。
「なあ、聞こえてる？」
私が開けた窓から、
テレビの前でゲームをしている彼のところへ
風が吹き込んでいる。
きっと、寒いから
早く閉めてくれと、
そう言いたいのだろう。
どうしてだろうか、
こうしてぼんやりと月を眺めていると、
なんだか寂しい気持ちになっていくのは。
「そんなに退屈??
俺、今めっちゃいい試合してたんですけど。」
碧くんはよいしょと立ち上がって、
窓を開けて、サッシに寄りかかっている。
「うん、大丈夫。
ちょっとぼーっとしてる。」
「なんで？俺の活躍見ててよ。」
ほら、と見せられた携帯の画面には、
サッカーのコートが映っている。
「なにこれ、サッカーのゲーム？」
「うん、俺、今やばいよ、
世界でナンバーワンとるかもよ？
ほら、ゲーム始まる、こいつが俺ね。」
無理やり部屋に連れ戻され、
ソファーに座らされる。
「ねえ、その角度でちゃんと見える？
ちょっとこの人強そうなんだけど。。
まあ、大丈夫だわ、俺プロ並みだから。」
どこから湧き上がってくるのか分からない謎の自信に、
そうなんだ、頑張れと、しか言えずソファーに寝転び後ろから
ゲームの画面を見つめる。
あ、うわ、なにこいつ。
つっよ、
でも俺も負けんし
あ、もう、わー。
1人で大騒ぎをしながら、
なんだ楽しそうに。ゲームをしている。
「ほら、勝つってゆったっしょ？」
「うん、おめでと。」
いつの間にゲームの中では彼が勝利を収めていて、
大喜びの碧くん。
正直言って、すごさは全然伝わらないけど。
「今日満月だよね？」
「ん？そうなの？
すごく明るいけど。」
「なんかいいよね、満月って」
「ん？なんで？」
「だって
また一緒に見たいって思うじゃん。
満月。」
ゲームに夢中だったはずの彼は、
急にそうやって私の心をぎゅっとわしづかみにする。
「え？いやいやキモかったらキモイってゆって？
無視が1番やばいって。」
「ううん、すき。」
「はあ？なに急に。
突然そういうのやめてよ。まじで。」
こんな風に笑う彼のことも大好きで
「いや、もっかいいってもらってもいい？」
急に正座をして頼み込んでくる彼のことも大好きだ。
おれがすきだったもの(J.I)→←Strawberry Moon (K.I ver)
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A(プロフ) - たけふぁんさん» こんにちは。コメントありがとうございます。今回初めて書いたので不安な気持ちでおりましたが、とても嬉しいお言葉をいただいて嬉しかったです。またぜひ書かせていただければと思っています。 (11月12日 16時) (
レス) id: c571f15b0f (このIDを非表示/違反報告)
たけふぁん - いつもお話拝見させていただいてます。タケのファンなので、ストーリーの展開がリアルでめちゃくちゃキュンキュンさせてもらいました！また、タケのお話も書いて頂けたら嬉しいです！ (11月12日 2時) (レス) @page47 id: 349b9a69f5 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - るさん» はじめまして、コメントありがとうございます。記載の通りですが他の作品は現在公開しておりません。またいつか公開する日が来ればぜひよろしくお願いします🙇♀️ (11月9日 17時) (レス) id: c571f15b0f (このIDを非表示/違反報告)
る - はじめまして❣️お話全部キュンキュンしました😭よければ、他の作品などを拝見したいのですがパスワードを教えていただくことは可能でしょうか？🙏🏻 (11月9日 2時) (レス) id: d1c716dc22 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - miyuさん» 返信できておらずすみません。良いアイデアが浮べばぜひ書かせていただきたいです！リクエストありがとうございます！ (6月29日 10時) (レス) id: c571f15b0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A | 作成日時：2023年1月7日 11時
