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「おかえり、コンビニにしては長かったけどなんかあったん?」


『あ、ウウン、ちょっと欲しいの売ってなかったノ…』


「…なんで片言なん」




シャオロンさんの指令が頭をよぎり、彼の顔が見れずにいると不機嫌な声を出された。

何でもない、逃げようとしても彼がそれを見逃す筈がなく、私を壁まで追い詰めた。




「ただいまのキスは」


『うぐっ…はい、』




ちゅ、と部屋に響くリップ音がいつもより恥ずかしくて下を向こうとしたが頬をそのまま固定される。

無論、壁に背は当たっているため未だ逃げ場はなく、彼の顔が近くて視界いっぱいに彼の端正な顔が広がったままである。




「で、何があったんすか」


『えー、っと、…んっ!』




言葉を濁らせているとまた唇を重ねられる。なるほど、話さなければこれがずっと続くということか。

彼に髪を一房取られて耳にかけられる、と露わになるワイヤレスのイヤホン。




「ん…?Aこんなの持ってたん?」


『あっちょ…』




彼に奪い取られて耳に付けられてバレてしまう。

シャオロンさんと電話が繋がっていたことに。


ショッピは眉を潜めて私のポケットからスマホを取り出し画面を見る。

通話中になっているのを目にした途端頭を抱えて、またか…と呟いた。




「A」


『私も最初は断りました。
だけどシャオロンさんが好きなスイーツ買ってくれるって…』


「A」




あ、めちゃくちゃ怒ってる時だ。

冷や汗がツー、と頬を流れてどうシャオロンさんに全責任擦りつけようと考えていた時に腰を撫でられた。


ひゃっ、と声を出してしまって手で押さえようとしたが彼はその手をその前に取って私の頭の上に固定させた。




「公開プレイしますよ」


『すみませんすみません!!!許してクレメンス!!!!』




イヤホンからシャオロンさんが爆笑している声が洩れていて心の中で中指を立てた。

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作品ジャンル:恋愛
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メイヴ - もうとっくに完結してしまっていますが、この作品に出会えて本当に良かったと思います!面白いし、私の大好きなケンカップルのお話で最高でした! (2022年8月22日 5時) (レス) @page17 id: 88bf36ee26 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 青年Aさんの寄生人がなくなってしまったから悲しいです。規制があったのでしょうか? (2021年8月6日 20時) (レス) id: 061ad38b1c (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - めっちゃこの作品好きです。 (2021年8月6日 20時) (レス) id: 061ad38b1c (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 青年Aさん» すみません!お返事遅くなりました○¬ してますしてます!してなくても読んでいる作品もあります! ぁ、覚えてくれているんですね照れます。自分のコメの実は双子でした!を見ていまだにニヤニヤしてます! (2021年4月2日 21時) (レス) id: 6ac43c38eb (このIDを非表示/違反報告)
青年A(プロフ) - すみれいんさん» ありがとうございます、そう言って頂けて良かったです…!すみれいんさんは確か他の作品でもコメントを下さった方だと記憶しています。…すみれいんさんが覚えていなかったら少々恥ずかしいですが。どうぞどうぞ脳内で妄想を展開してくださいませ! (2021年2月28日 21時) (レス) id: 071d1f2325 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青年A | 作者ホームページ:***  
作成日時:2020年9月3日 20時

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