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グルちゃんと親しげにグル様の名前を呼んだ鬱先生はグル様の無言の鉄拳を脇腹にくらって戦闘不能に陥った。既に2人が知り合いであったことにも驚きだが思っていたよりもグル様の鉄拳が出た事の方が驚きである。割と原作で手が出ていたトン兄もゾムも私の前ではそんな姿は見せないのに。
「A。」
「はっ、はい！」
「やはりお前には赤が似合うな。綺麗だ。」
「ありがとう、ございます……。」
「大先生に先を越されてしまったが、気を取り直して……。赤薔薇の君よ、どうかこの私と1曲踊っていただけませんか？」
怒涛の展開とはまさにこの事ではないだろうか。
丁寧な仕草で手を差し伸べて微笑んだグル様の破壊力は言うまでもないだろう。類まれなる美貌が甘く蕩けて胸が高鳴らないわけがなかった。
興奮と緊張で震える手を差し出された手の上にのせれば優しく手を引かれ互いの体が密着する。薄くもしっかりと鍛えられた均衡の取れた身体にドキドキと心臓が飛び跳ねて踊る前から既に目が回りそうだ。
「ぐ、グルッペン様、あ、あの、」
「ククク……、なんだ？緊張しているのか？」
「は、い。」
「先程まで大先生とも踊っていたろう？何も問題なかったぞ。」
「そ、それは、そうですけど、」
そうじゃなくて、と自分でも言いたいことがわからず口ごもっていればグル様が私の耳元にすっと顔を寄せた。
「今は俺だけ見ていればいい。」
「〜〜〜ッ！？」
「ふ……っ、そんな顔が見られるんだったらもっと早く行動していればよかったな？」
「や、やめてくださいぃ……！」
冗談でも心臓がもちましぇん！と羞恥心で顔を真っ赤にしながら涙を滲ませ私はグル様のリードに合わせて足を踏み出した。
「あ、グルッペンのやつ！俺が目を離している隙に！」
「アーッハッハッハッ！抜け駆けしないって言い出したんはアイツやろ？早速自分から破ってるやん！」
「あれは大先生が悪いめう。元からあの子がAちゃんだって分かっててちょっかい出しにいってるんだから、そりゃ怒られるって。」
「そういう問題ちゃうんですけど！？Aがグルさんの毒牙にかかったらどうするん！？」
「トントンのそのシスコンっぷりがAに伝わってないのはある意味すごいよな。よう隠してるわ。」
「う、うるさいですよ、コネシマさん。ちょっと黙っててもらってええですかね。」
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タラコ - ヘルマンさんってもしかして、ヘルマン・ヘッセでしょうか？ (2021年2月14日 22時) (
レス) id: d000e7e9d5 (このIDを非表示/違反報告)
笹森 糺(プロフ) - → ご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんでした。これからも何卒よろしくお願い致します。 (2021年2月3日 12時) (レス) id: efe832d826 (このIDを非表示/違反報告)
笹森 糺(プロフ) - → 名前変換を反映するためには1番上の『●お名前』とその下にございます『苗字、あだ名の設定が可能(設定する)』の2項目からそれぞれ設定して頂かなければならないようです。 紛らわしいため登場人物設定は撤去致しましたのでその様にご対応頂きたく存じます。→ (2021年2月3日 12時) (レス) id: efe832d826 (このIDを非表示/違反報告)
笹森 糺(プロフ) - もえさん» もえ様 コメント頂きありがとうございます。ご迷惑をおかけ致しまして申し訳ございません。動作確認致しましたところご指摘いただいた通り登場人物設定では反映しないことを確認しております。大変申し訳ございませんでした。→ (2021年2月3日 12時) (レス) id: efe832d826 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 私の占ツクがおかしいだけでしたら申し訳ありません。登場人物設定において「オルテンシア」と「テン」が設定されていると思うのですが、そこを変更させても本文内で反映されません……。 (2021年2月3日 7時) (レス) id: 9b854a058e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹森 糺 | 作成日時：2020年12月20日 23時
