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「…クラス対抗リレー、やっと終わった」
結果としては結局8クラス中3位という中途半端は順位だった
1位がよかったんだけどな
今はグラウンドから退場し、3年生のリレーを眺めている
お腹が少し減ってしまってて友達と話す気にもなれなくて別の場所に移動した
体育祭の熱に侵された体が冷えていつもの私を取り戻す
「…なんで受験生があんなに盛り上がってるんだろ」
1年や2年はもちろん、３年生も張り切っているところを見てそう呟く
「来年なんてないってわかっている黒木琉とかならわかるけど…」
前世でブラック企業にいた私だからそう思う
会社では本当にひどいことをされた
だから、私は頑張って勉強してあんな会社のような場所に行かないようにって
幼馴染のことすら蔑ろにしてここまで頑張ってる
模試もA判定は絶対取れるように頑張ってた
だから、前世の私がどんなことをしてたとか、そんなのも忘れたし、理解なんて到底できないだろう
面接は得意だったから、勉強を
そう思って私はずっと頑張ってた
「私が…異常なのか」
「異常どころか、アンタはバグでしょ」
この人を嘲笑うような笑い声
「…ショッピ」
「探しましたよ。代表リレーの前に少し話しておきたいなって思ってたんです」
よいしょ、と私の隣に腰掛けるショッピ
その手には直方体の形をした何かがあった
「はい、これ」
そして、彼はその直方体のものを私に手渡した
「ゾムさんに捕まって昼飯食べてないんでしょ」
その直方体のものは確か彼が愛用している完全栄養食のブロックタイプ
「…流石に、人にはもらえない」
「別これくらいいいんですよ。正直代表で本気で走ってくれない方が困るんで」
そんな言い方されると食べない方が迷惑、と言われているようで逆に食べないと、と思って口に含んだ
「……」
「美味しいっすか？…まああんまそういうのわかんないと思いますけど」
正直、味はわかるけど、美味しいか美味しくないかを聞かれてもよくわからない
「大体このくらいで他の人はストレスで何かしたの症状が表れます。」
指を折りながら、”たとえば、腹痛、吐き気、手の震え”と数えるショッピ
「中には自分で自分を傷つけて笑ってる人も居ました。でも、まだあなたは違うんですね」
彼はそう言って私を見た
「壊れてないのか、それとも前世からのストレスとかも含めてオーバーキルなのか」
私は彼を鼻で笑った
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薊(プロフ) - はゆりさん» 報告ありがとうございます。直しておきますね。 (5月12日 9時) (
レス) id: 7fce24f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - コメント失礼します。面白くて一気読みしちゃいました！あと83話多分最後のシーン、名前が変更されていません。 (5月11日 23時) (レス) @page43 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
薊(プロフ) - 名無しの高校生さん» コメントありがとうございます。設定や世界観はけっこう頑張って考えてたのでそう言ってもらえて嬉しいです。これからもできるだけたくさん更新するので見ていただければ嬉しいです。 (2023年4月5日 7時) (レス) id: ea13576d57 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの高校生 - お話の展開が面白くてとても好きです。設定も世界観も私の好みで楽しく拝見させていただきました。無理せず更新して頂けると嬉しいです。作者様のこと陰ながら応援させていただきます。 (2023年4月5日 1時) (レス) @page31 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薊 | 作成日時：2023年3月16日 21時
