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俺の腕を離そうとして力の入った腕はだらしなく下がり、抵抗の強い意志のあった瞳は全てを諦めたようにぐりんと下に向いた



あぁ、やっと



やっと堕ちてくれるんや



いつもであれば暴力で解決しとるんやけど、Aにはこっちの方が効くと思ってこっちに方向性をチェンジしてよかったわ
もう少し待って学校全体を使って堕とす予定やったんやけど、それを他のやつらに利用されるのは嫌やし、
何より大先生にチャンスを掴ませることになるのは俺含め全員に不利や



ホンマは体育祭は楽しませてあげたいんやけど…予定外のバグ起こりまくりでこっちもおもろかったからどうしても我慢出来なかった



「………………………」



でも、もう一押しいくか



「前世では何されとったんやったっけ?…そうや!まずは辱めを受けて、仕事押し付けられて…主に上司がやっとったんやろうけど、その裏には同僚や後輩も上司に加担しとって…」



「璃音を守ろうとして強がっとるお前とは、俺らを退けようとしとるお前とは全然ちゃうなぁ」



「確か、お前の死因も…」



Aの死因
本人も言われたくないもの
確か、燈色桃もこれ言われて絶句したんやったっけ
それやったの大先生やからなぁ
しかもその後キレた燈色桃にちょっと笑えてくるくらいにキモイ殺され方するという、なんとも面白い末路を辿っていたことを思い出した



ここでそれ言えばこいつが死ぬときも、俺のこと忘れんといてくれるんかな?



「お前の死因…あーなんやったっけー、確かぁ____」



「黙って」



突然、とてつもない力で押される
少しよろけた隙にAは窓からにげてしまったようだ



あの目



________「黙って」



今さっきのは全部嘘?
辛くて、今にも死にそうな顔



「流石Aやなぁ…“弱者”の演技が上手いわ」

「そうでしょ?」



聞き覚えのある声
赤のチェック柄のマフラーを靡かせ、
青いニット帽を被った



「あれ、らっだぁさんじゃないですか」

「おぉー、正解。やっぱおめー俺のこと好きだろ」

「いやもう顔見飽きたくらい」

「枕濡れたわ」



そう言ってしくしくと嘘泣きするらっだぁ
だがすぐにその演技をやめて俺のことほうを見た



「ゾム、毎回体育祭だけは楽しんでたから手を出さないって思ってたんだけど…最悪。」

「あれー?でもこの状況見てて助けなかったのって」



「そういうことっすよね?」



らっだぁさんは珍しく顔を歪めた



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(プロフ) - はゆりさん» 報告ありがとうございます。直しておきますね。 (5月12日 9時) (レス) id: 7fce24f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - コメント失礼します。面白くて一気読みしちゃいました!あと83話多分最後のシーン、名前が変更されていません。 (5月11日 23時) (レス) @page43 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 名無しの高校生さん» コメントありがとうございます。設定や世界観はけっこう頑張って考えてたのでそう言ってもらえて嬉しいです。これからもできるだけたくさん更新するので見ていただければ嬉しいです。 (4月5日 7時) (レス) id: ea13576d57 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの高校生 - お話の展開が面白くてとても好きです。設定も世界観も私の好みで楽しく拝見させていただきました。無理せず更新して頂けると嬉しいです。作者様のこと陰ながら応援させていただきます。 (4月5日 1時) (レス) @page31 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年3月16日 21時

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