検索窓
今日:1 hit、昨日:24 hit、合計:61,870 hit

78 ページ38

.



「は?」



男共の視線が私に向く
正直こういうの、得意じゃないんだけど…



「200mでしょ?そのくらいなら」

「でもお前…!」

「やる人居ないんでしょ?着替えの時間ないからこの服装で出ることになるけど…ほら、代走先生にどうするか言わないといけないならはやくして」

「……」



やる人が居ないからその人がやることになる
でも、やってあげる人が居るなら話ははやく終わる



「ご主人、借り物競争の後やろ?」

「じゃあ何?シャオロンがその人の分まで走るの?最後も務めてるのにさらに走れる?」

「でも午後には代表リレーがあるんやで。辞めといた方が」

「いいよ。別に疲れてないし」



シャオロンは私が大丈夫なら、と引き下がった



「A、ホントにいける?」

「いけるいける」



「朝霧もそう言ってることだし、俺は出なくていいだろ。やっとめんどくせぇことが終わる」



そう言って寝転がる男



はぁ、立場が分かってないのか?



「こっちは“本来なら君が代走するはずのものを代わってやってんの”。他のスウェーデンリレーの走者はやりたくてやってる訳じゃないのに、君だけやりたくないから代わってもらってるの。そのこと理解して」

「…わぁったよ」

「ちゃんと理解できる人は嫌いじゃないよ。じゃ、準備でもしようかな」



私はシャオロンを呼んで入退場の位置や、バトンを渡すタイミング等、少し話した
頼られたシャオロンは物凄くホワホワしてた



________




「……あー、1年の部終わった…」



入場して、1年が走っているところを見る
スウェーデンは意外とワイテルズ居ないし、
ショッピは別の競技、橙乃知野は玉入れしてたし
スウェーデンは知らない人達が走っていた



「ハァ…オレイヤナンダケド」

「みどりくん、しょうがない」



隣で帰ろうとしているみどりくんを頑張って引き止める



「キスウダトアオガカツダロウシ、ハシルヒツヨウナイジャン」

「それは分かんないよ?だって私入っちゃってるし」



少し視線をズラすと、クジでスタートの位置を決めていた
青は…1番外側か
まぁいいよ
300mのシャオロンと400mのらっだぁがどうにかする

多分



「じゃあ、準備しよっか。走り出すから私達もあっち行かないと」

「ワカッタ」



渋々着いてきたみどりくんを軽く撫でて、あちらを見る
まだ走り出してもないし、どうとも言えない



「それでは…スタート!」



1走が走り出した



.

79→←77



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
293人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , d! ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - はゆりさん» 報告ありがとうございます。直しておきますね。 (5月12日 9時) (レス) id: 7fce24f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - コメント失礼します。面白くて一気読みしちゃいました!あと83話多分最後のシーン、名前が変更されていません。 (5月11日 23時) (レス) @page43 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 名無しの高校生さん» コメントありがとうございます。設定や世界観はけっこう頑張って考えてたのでそう言ってもらえて嬉しいです。これからもできるだけたくさん更新するので見ていただければ嬉しいです。 (2023年4月5日 7時) (レス) id: ea13576d57 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの高校生 - お話の展開が面白くてとても好きです。設定も世界観も私の好みで楽しく拝見させていただきました。無理せず更新して頂けると嬉しいです。作者様のこと陰ながら応援させていただきます。 (2023年4月5日 1時) (レス) @page31 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2023年3月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。