おててつないで、離さない2【d!】【実シ兄者】

42 ページ1

.



「じゃあ、練習スタートするよ」



放課後、塾の先生と親に許可を貰いわざわざ塾を休まされて放課後、私はグラウンドに集められた
この場に居る人は合計6人
そして、半分が攻略キャラ
1人目が、人見 蘭(ひとみ らん)
2人目が、シャオロン
3人目が塩戸 翔(しおど しょう)
……生徒会かぁ
日常組の3年生が居たらどれだけ楽だったのだろうか
今ヤバい
人見蘭と塩戸翔にありえないくらいに睨まれてる
3年生の女子の有馬 美咲(ありま 美咲)先輩と後輩の石動 美心(いするぎ みこ)ちゃんに“生徒会に喧嘩でも売った？”と呆れられる



だが、それ以上に問題なことがあった



「ご主人〜！」



シャオロンだ



なんでらっだぁじゃないの
あいつ(逃げ足)早いのに……



「今日も頑張ろうな！ご主人！」



美咲先輩と美心ちゃんに“どうしてそうなった”と言われたが、私にもよく分かってないのだ



てか、そもそも放課後使って練習の意味が分からん
帰らせろ



「あの、人見先輩……」

「……ｯﾁ、何、朝霧さん」



……こわ
だがこんなことでは引き下がらないぞ私は



「提案なんですけど……今日顔合わせしたばかりですし、リレーの順番とある程度の作戦決めて解散にしませんか？」



少しでも勉強時間を確保するため、
今日は帰りたい



「ほら、男子3人は生徒会なんで仲良いですけど、女子はまだ初対面でチームワークもクソもないと思うんですよ。そのままだったら練習もやりにくいし、今日は女子の仲を良くするために時間を使うってことで」

「でも、それだと女と男で分かれちゃうでしょ？練習を通して仲良くなるべきじゃない？」




「貴方らに仲良くする気ないのに、良くそんな言葉が出ますね。やっぱり高校3年生って大人に近付くから嘘が上手になるんでしょうか？」



ここで私を帰したくなるような嫌味を1つ
これで人見先輩はカチンとくるでしょ？



「は？俺は練習だけなら耐えようと……」

「それは美咲先輩と美心ちゃんだけ、でしょう？私には敵意丸出しじゃないですか。ほら、先輩達ははやく璃音に会いたいでしょ？」



「私も帰りたいので、終わらせませんか？」



「俺も、すみませんけど朝霧さんの意見に賛成です」



隣を見ると、意外な人物が賛成してくれた



「体育祭なんてどうでもいいんですよ。帰ってゲームしたいくらいなのに……」



多分これいけるわ



.

43→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す