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「せやな！」
そう言ってにっこりと可愛らしい笑みを浮かべるゾム様。しばらく二人で遊んでいるとジルがやって来た。
「ゾム様、お迎えがこられておられます」
「え、あ、もうそんな時間やったんか…」
しゅんとするゾム様が少し可哀想に思い向き直ってゾム様の両手を自分の両手で包んで言った。
『また来られた時にここに来ましょう！今度はゾム様の大好きなお菓子いっぱい用意します！』
「…！ほんま？」
『ええっ！』
「へへっ、嬉しいなぁ！！楽しみやなぁ！！絶対絶対やな！？」
『ふふっ、絶対絶対です！』
ジルの後ろをついて歩きながら二人で約束を交わす。ジルは微笑ましそうにこちらを見ていた。やだ恥ずかしい。屋敷に戻るとゾム様の護衛が心配そうな顔をしていた。ゾム様を見ると焦ったように近づく。
「ゾム様！どこに居られたのですか！？旦那様や奥様が心配してらっしゃいましたよ！？」
護衛の方が心配するのは分かるがゾム様のお父さんやお母さんまで？不思議に思ってゾム様を見ると口を尖らせてそっぽを向いた。ははーん？もしや黙ってきたな？
「……だってとーさんとかーさん絶対駄目って言うもん」
は？もん？？可愛すぎか？
「しかし黙って来るのは感心しませんなぁ。お嬢様もそんな子は嫌いですっておっしゃられておりましたよ」
『………え？えぇ、ゾム様！私に会いに来てくださるのは大変嬉しいのですがゾム様のお父様やお母様に黙ってくるのはダメですよ』
「えっ、えっ、ごめんなぁごめんなぁもうせぇへんから嫌いにならんとって」
目いっぱいに涙を溜めたゾム様が上目遣い気味に言うから速攻で許してしまった。ちくせう。ゾム様を見送っているとジルが
「お嬢様、ゾム様に甘いんですね」
と言われ恥ずかしくてダッシュで自室に戻った。
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ゆきな(プロフ) - 全てを把握されてたw (2020年8月4日 21時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
にわとり。(プロフ) - 紅茶さん» ありがとうございます。喜んでもらえて何よりです！ (2020年2月19日 22時) (レス) id: 8ab99dc06f (このIDを非表示/違反報告)
にわとり。(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます。無理せずに更新していきます！ (2020年2月19日 22時) (レス) id: 8ab99dc06f (このIDを非表示/違反報告)
紅茶 - とても面白いです！更新頑張ってくださいね！応援してます！ (2020年2月19日 17時) (レス) id: 203f8de236 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年2月18日 13時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にわとり。 | 作成日時：2020年2月4日 18時
