・ ページ7
『ジルー！！』
「おや、お嬢様、それにゾム様も。」
私達をニコニコと出迎えてくれたのは我が家の庭師、ジル。
『お花を見にきたの！入ってもいいかしら？』
「えぇ、構いませんとも。後お菓子をお持ちしますね」
『ふふっ、ありがとう！行きましょうゾム様。』
「おん！ありがとうございます」
「いえいえ、お気になさらず」
手をひいてジルに見送られながら花園の中を進んでいくちょっとした迷路みたいになっていて周りは全部花。
「どこまで行くん？」
しばらくしてゾム様に声をかけられスピードを落とす。
『私のお気に入りの場所です』
前世の記憶が戻る前、私がよく訪れていた場所だ。お気に入りの場所まで近づくと歩いて移動する。花の迷路を抜けた先には可愛らしいテーブルと椅子。そして日に照らされて輝く色とりどりの花達。
「わぁ！きれーやな！」
『ふふっ、でしょう？私ここ大好きなんです。さっ！座りましょう！！』
二人で椅子に座るとちょうどのタイミングでジルがやって来た。
「お嬢様、ゾム様。お菓子でございます。」
『ありがとうジル。私が持つわ！』
「大丈夫ですかお嬢様」
『えぇ！』
ジルからお菓子とジュースの乗ったお盆を受け取りテーブルに運ぶ。
「きれーやな。俺もここ気に入ったわ」
『ホントですか？じゃあ私とゾム様だけの秘密の場所ですね』
「でもジルさんは知っとるんやない？」
『ジルはいいんです。庭師なんですから知ってて当たり前なんですから』
そう言ってニッコリと笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきな(プロフ) - 全てを把握されてたw (2020年8月4日 21時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
にわとり。(プロフ) - 紅茶さん» ありがとうございます。喜んでもらえて何よりです！ (2020年2月19日 22時) (レス) id: 8ab99dc06f (このIDを非表示/違反報告)
にわとり。(プロフ) - ゆきなさん» ありがとうございます。無理せずに更新していきます！ (2020年2月19日 22時) (レス) id: 8ab99dc06f (このIDを非表示/違反報告)
紅茶 - とても面白いです！更新頑張ってくださいね！応援してます！ (2020年2月19日 17時) (レス) id: 203f8de236 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年2月18日 13時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にわとり。 | 作成日時：2020年2月4日 18時
