幽霊少女と総統さん[w.r.w.r.d] (ページ7)

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第六話ページ7

次の日の朝あの幽霊女の元へ行く。
『…あ、おはよーグルちゃん』
人懐っこい笑みを浮かべて俺の元へくる幽霊女。
「今日はどうするんだ？」
『あー！挨拶無視した！！ひっど！』
「………おはよ」
挨拶を無視した事に怒ってきたのでとりあえず挨拶を返すと満足気に笑った幽霊女、今度はうーんと唸りながら悩んでいる。
『どうしようかなぁ……やっぱり根気強く話しかけてみる…？』
「それであいつが意識してくれるのか？」
『でも、その子の性格上それしか分かんないよ』
「ふむ………」
確かに無理にイベントの様な壁ドンとか押し倒しがあっても気づかなそうではあるな
「一理あるな……」
『よし、じゃあしばらくはそれでいこう！とにかく話しかける！会話する！それが大事！！』
じゃあ行ってらっしゃい！と言われて背中を押される、幽霊って触れられるんだな
「お、おいわかったわかった！押すな」
『頑張ってねグルちゃん』
「だからグルちゃん言うな」
それでもニコニコと笑う、なんか少しだけうざく感じて叩く……が俺の手は空を切った。
「え………」
『ん？あぁ、ごめんねグルちゃん私からはグルちゃんとか物に触れられるんだけど生者……グルちゃん達から私に触れることはできないんだよ』
「………そうか」
今度は困ったように笑う、こいつの笑顔バリエーション多いな………なんて駄弁っていたらチャイムが鳴った
「あ、やべ」
俺は走って自分の教室へと向かった。ちらりと幽霊女を見ると愛嬌のある笑みで俺に手を振っていた。