9 side Nissy ページ9
そしてあっという間に
スウェーデンに向かう日がやってくる。
玄関を出るときは必ず俺が先。
そして、Aの手を引く。
久しぶりに見る、Aのスーツケース。
西「なんか不思議な感覚。」
「え？」
西「仕事行くのに、
Aが隣にいてスーツケースひいてるの。
昔に戻ったような気がする。」
「ほんとですね。」
西「今日からしばらく、よろしくな。
敏腕マネージャーさん。」
「臨時ですけどね。
こちらこそよろしくお願いします。西島さん。」
顔を見合わせれば
自然と笑顔が浮かぶ。
そして俺達は空港へ向かった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「急遽代理でマネージメントに入ることになりました、速水Aです。
お久しぶりの方も、はじめましての方も。
よろしくお願いします。
現場は久々なので
ご迷惑をおかけしますが
ご指導よろしくお願いします。」
Aらしい、真面目な挨拶。
スウェーデンへのロケは少数精鋭だから
ほとんどのメンバーが顔見知りなはず。
・「速水さん。」
Aの後ろから話しかけたのは
ここ一年位一緒に仕事をしてる新田くん。
きっとAは初対面だ。
多分俺にしかわからないくらい
ほんの少しだけAの体がビクッとした。
深呼吸してから振り向いたA。
・「新田と言います。
梨々花さんから
速水さんはものすごくできる人だからたくさん勉強してこいって言われてます。
よろしくお願いします。」
と握手を求めて手を差し出した新田くんに
「そんなとんでもないです！
こちらこそ、よろしくお願いします。
速水Aです。」
Aは笑顔で手を握り返した。
これはもう
しかたないよな。
Aの腕を引いて
俺の方へ引き寄せる。
わかってる、今は仕事だけど。
でも、間違ってはないはず。
「わぁ！西島さん！？」
西「もっかい自己紹介しなおして。」
「え？」
西「速水じゃないやろ。」
「え、何言って…。」
困惑した顔で俺を見るA。
西「ここではいいから。はやく。」
こういう場で、
こういう感情を表すのは好きじゃないし
柄じゃない。
だけど。
はっとした顔でまた俺を見るAに
一つ頷いて見せる。
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(´・ω・｀)(プロフ) - 大好きな人は。めちゃくちゃ素敵で何度も読み返してます！できたら、ショートのパスワード教えて欲しいです。 (10月29日 7時) (
レス) id: e27e13d6a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - 大好きな人は。とてめ素敵なお話でした(^^)♡こちらの作品も1から全て読みたいです！パスワード教えて頂けると嬉しいです！！ (2022年11月22日 1時) (レス) id: 7929bd4039 (このIDを非表示/違反報告)
eringi01030214(プロフ) - 先日読み終えたのでいまから見させて頂きたいと思ったらパスワードかかっていたので教えていただきたいです(；；) (2022年11月21日 3時) (レス) id: ea8392449b (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 今から読ませて頂きます♪1から全て読みたいのでパスワード教えて頂きたいです！！！ (2022年11月11日 9時) (レス) id: 6961cbc2a1 (このIDを非表示/違反報告)
eight888loooove(プロフ) - 大好きな人は。読ませて頂きました！ステキなお話で一気読みしてしまいました^ ^他の作品も読ませて頂きたいです！パスワード教えて頂きたいです。 (2022年11月5日 7時) (レス) id: 17095d27b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2020年5月27日 7時
