4 side Nissy ページ4
「どういうこと？」
と驚いた顔のAと顔を見合わせた。
添付ファイルの最終ページには
松浦会長からのメッセージがあった。
【結婚おめでとう。
ずっとひたむきにエンターテイメントに向き合い頑張ってきた西島と、
たくさんの困難に打ち勝ってきた速水さん。
二人にふさわしい結婚祝いは何がいいのかずっと考えてきました。幸せなハプニングが重なったことで急遽思いついて、多方面とやりとりして出来上がったのは、二人の時間というプレゼントです。
海外で人目を気にせずにゆっくり新婚旅行してきてください。本当におめでとう。お幸せに。
松浦】
それを読み終わってまた、Aと顔を見合わせた。
西「新婚旅行だって。」
「うん。」
しかも偶然にも。
今回の行き先はAといつかまた行こうねと約束していたスウェーデンだった。
初めてのアルバムに入れる曲を制作した懐かしい思い出の場所にまたふたりで行けると思うと、何か感慨深いものがある。
あの頃。
こんな未来を予想していただろうか…。
「こんなに早くたかとまたあの場所に行けるなんて思いもしなかった。
どうしよう、すごく嬉しい。」
そう言って目を潤ませているAをそっと抱きしめる。
西「ほんとだな。感謝しなくちゃ。みんなに。」
「はい。」
西「俺達の周りにいる人はみんな、いい人ばかりだよな。」
きっといろんな人がたくさんのやりとりをして、作ってくれたこのオフ。
しみじみ呟くと、
腕の中でAが顔を上げた。
「そういえば。
なんであの打ち合わせの時ご機嫌斜めだったんですか？」
と聞かれて、答えに困る。
西「別に。そんなんじゃないよ。」
「嘘。絶対何かあるでしょ？」
視線をそらしたのに
ぎゅっと両手で頬を包まれて見上げられる。
この目に弱い俺。
西「だって…。」
「だって？」
西「A。
速水ですって、言った。
みんなAのこと速水さんって呼ぶ。」
「え？」
きょとん、とした顔のA。
プライベートでは
“西島A”
ってちゃんと名乗るけど。
俺と夫婦ってことは社内でも
本当に限られた人しか知らないこと。
社員で無くなったとしても
俺の嫁さんだということが周りに知れて
同じ会社で働くAに万が一でも変なことが起きないように
“速水A”
で通すことは
納得行かないながらも話し合った結果だ。
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(´・ω・｀)(プロフ) - 大好きな人は。めちゃくちゃ素敵で何度も読み返してます！できたら、ショートのパスワード教えて欲しいです。 (10月29日 7時) (
レス) id: e27e13d6a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - 大好きな人は。とてめ素敵なお話でした(^^)♡こちらの作品も1から全て読みたいです！パスワード教えて頂けると嬉しいです！！ (2022年11月22日 1時) (レス) id: 7929bd4039 (このIDを非表示/違反報告)
eringi01030214(プロフ) - 先日読み終えたのでいまから見させて頂きたいと思ったらパスワードかかっていたので教えていただきたいです(；；) (2022年11月21日 3時) (レス) id: ea8392449b (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 今から読ませて頂きます♪1から全て読みたいのでパスワード教えて頂きたいです！！！ (2022年11月11日 9時) (レス) id: 6961cbc2a1 (このIDを非表示/違反報告)
eight888loooove(プロフ) - 大好きな人は。読ませて頂きました！ステキなお話で一気読みしてしまいました^ ^他の作品も読ませて頂きたいです！パスワード教えて頂きたいです。 (2022年11月5日 7時) (レス) id: 17095d27b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2020年5月27日 7時
