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アーランダ国際空港に離陸して、
荷物を受け取る。
人も機材も最小限にしているけれど
それでもあの頃よりずっと大掛かりな移動。
現地のコーディネーターさんまでいて
たかの仕事のスケールの変化をまざまざと感じる。
西「どした？調子悪い？」
久々の長時間フライトに疲れはあるものの、
「大丈夫です。ぼんやりしてたらダメですね。」
笑顔で返事をして機材を運ぶのを手伝う。
みんなと一緒に現地スタッフさんの運転するワンボックスの車で移動するのかと思いきや、
西「Aはこっち。」
と腕を引かれる。
「え？」
ス「にっしー電車乗りたいんだって。
あれ、聞いてなかった？
ま、そういうことで。」
「…はい。」
西「じゃ、あとで。」
事情が分かっていないのは私だけの様子でみんな車内から手を振っていた。
走り去る車を見送った後。
西「よし、じゃ…俺らも行こっか。」
たかは私の荷物と自分の荷物を持って
空いた手で私の手を握る。
「に、にしじまさん？仕事中、ですよね。」
西「仕事と言えば仕事ですね。西島さん。」
くすくすと楽しそうに笑いながら歩くたか。
「人に見られますよ。
日本から来てる人だってたくさん…。」
西「いいやん、見られても。奥さんなんやから。
ね、西島さん。」
そう言われて、
くしゃっと微笑まれたら何も言えない。
「は、い。」
西「ねぇ、顔真っ赤。」
「う、るさいです。」
西「そういうとこ、好きだけどね。」
そう言って身をかがめて不意打ちで
頬にキスをする。
「…っ！」
西「かぁわい。」
「もうっ、たか！」
西「海外って、なんか気分上がるよね。」
へらっと笑いながら
らしくないことをしてくるから
ドキドキが止まらないし
顔が火照って熱い。
「…そうですね。上がってますね、西島さんは。」
もう何年も一緒にいるのに
頬にキスでこんなにドキドキしてしまう。
なんだかちょっと悔しくて、
ツンとした言い方になってしまう。
きっとそんなのもお見通しなんだろうな。
だから私は。
繋いだ手を放して
たかの腕に自分の腕を絡めた。
西「…、めずらしい。」
「私だって、こうしたいくらいには浮かれてます。
デートみたいで、嬉しい。」
熱の引かない頬はまだきっと赤いはず。
それを見られたくなくて俯く私。
西「だね、デートみたいだ。」
ちらりとたかを見上げると
少し赤い耳と緩んだ頬。
なかなか最近見ない顔だ。
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(´・ω・｀)(プロフ) - 大好きな人は。めちゃくちゃ素敵で何度も読み返してます！できたら、ショートのパスワード教えて欲しいです。 (10月29日 7時) (
レス) id: e27e13d6a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - 大好きな人は。とてめ素敵なお話でした(^^)♡こちらの作品も1から全て読みたいです！パスワード教えて頂けると嬉しいです！！ (2022年11月22日 1時) (レス) id: 7929bd4039 (このIDを非表示/違反報告)
eringi01030214(プロフ) - 先日読み終えたのでいまから見させて頂きたいと思ったらパスワードかかっていたので教えていただきたいです(；；) (2022年11月21日 3時) (レス) id: ea8392449b (このIDを非表示/違反報告)
りりり(プロフ) - 今から読ませて頂きます♪1から全て読みたいのでパスワード教えて頂きたいです！！！ (2022年11月11日 9時) (レス) id: 6961cbc2a1 (このIDを非表示/違反報告)
eight888loooove(プロフ) - 大好きな人は。読ませて頂きました！ステキなお話で一気読みしてしまいました^ ^他の作品も読ませて頂きたいです！パスワード教えて頂きたいです。 (2022年11月5日 7時) (レス) id: 17095d27b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2020年5月27日 7時
