375 side Nissy ページ25
Aちゃん、
と母さんがAに呼びかける。
母「子供の幸せを願わない親はいないから、
きっと。
Aちゃんのご両親も喜んでくれるわ。
話し辛いことなのに、
ちゃんと言ってくれてありがとう。」
父「そうだな。
すまなかったね、Aさん。
辛い話をさせてしまったね。
Aさん、
どうかこれからも隆弘を支えてやってほしい。
お願いします。」
「至らないことばかりだと思いますが、
よろしくお願いします。」
と立ち上がり頭を下げたA。
華音「とりあえずさ！
Aちゃんが家族になるってことが
私は嬉しいな。」
たぶん、
自分が話すべきときじゃないと黙っていた華音が
発した言葉に、しんみりしていた空気が変わる。
母「そうね、私も娘が増えて嬉しいわ。
はやくお姉ちゃんに報告しなきゃ。
きっとみんな喜ぶわ！」
父「そうだな。
隆弘。
時間ができたら、一度Aさんを連れて
北海道に帰っておいで。」
西「そうする…。ありがとう。」
目の前の両親に感謝の気持ちが溢れて
なんだか、泣きそうだ。
この二人の子として育ったからこそ、
俺はAに家族のあたたかさを
伝えることができるんだ。
そして、この世で一番大切にしたいと思う人を
両親も喜んで迎えてくれる。
俺はAと家族を作りたいと思った。
でもそれとは別に、
ちゃんと俺達を待っててくれる人と場所があることを改めて実感した。
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
「たか…、ありがとう。
家族って…あったかいね。」
西「うん、そうだな。」
会計に立った俺のそばで、
そうつぶやいたA。
西「こうやって、ひとつずつ。
少しずつ。
進んでいこうな。」
うん、と頷くその頭をぽんとひとつ、
撫でると、
「あ。
ねぇ。腰。
大丈夫？辛いですか？」
歩き方でわかる、と心配そうに
俺を見上げたA。
西「やっぱり、Aにはバレるよな。」
昨日の疲れからか
さっきから腰に違和感を感じていた。
誤魔化してるつもりでも、
Aにはわかってしまうんだな。
だから、俺も正直に言う。
西「家帰ったらゆっくり休むから、大丈夫。」
「無理しないでね。喉も。」
と心配そうにしてるAに
もう一度大丈夫だと伝え、
帰り支度を整えた両親の元へ向かった。
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リリィ(プロフ) - fukaさん» 出逢えてよかったって言ってもらえてとても嬉しいです。書いてよかったです！ありがとうございますー★ (2020年4月12日 15時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
fuka(プロフ) - 完結お疲れ様でした！ 前作から読ませていただき、何度も涙がこぼれました。切なさや悲しさ、喜びなど、たくさん感動したりして、すごく素敵なストーリーだったなと思います！ 終わってしまって寂しいですが、この物語に出逢えてよかったです！ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Yuiさん» ありがとうございます☆頑張ります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ゆにしぃさん» コメントありがとうございます！また読見に来ていただけるようにますますがんばります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにしぃ - 長編お疲れ様でした！このstoryは本当に大好きです！！（side story楽しみにしてます！） (2020年3月29日 12時) (レス) id: 2657bef5db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年12月1日 8時
