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次の日の朝。



寝ているたかを残して、
私と華音ちゃんは買い物へと繰り出した。




あれもこれも、
珍しそうに見て回る華音ちゃん。


気になるものを見つけると
目を輝かせて、ニコニコしてる。


西島家の血なのだろうか?


まだ少し幼さが残るけど、
華音ちゃんは美人だし
何を着てみてもかわいい。



華音「ねぇ、Aちゃん。
どっちがいいと思う?」


お小遣いは持ってきたけど、
他にもほしいものあるから
両方は買えない、と言った華音ちゃん。




「今日ほどたかの気持ちがわかった日はないかも。」


華音「え?」


「華音ちゃん、
かわいいから何でも買ってあげたくなっちゃう。

今日は私にプレゼントさせて?
時間あんまりないから、
迷ったらどっちも買おう!」




そして気づいたら両手いっぱいの紙袋。



華音「疲れたー!でも楽しい!
こんなに買ってもらって
ママにもじいじたちにも怒られちゃうかなぁ?」



「そしたら、たかくんに買ってもらったって
言えばいいのよ。」



と話しながら
二人でカフェで休憩する。



「そろそろ、一回帰らないとね。」

華音「たかくん、置いてきちゃったもんね。」



と顔を見合わせ笑う。



ライブで疲れきっているたかは
きっと、お昼近くまで寝てるはずだ。


でも…



「…っ!」



その時。
なんとなく、刺さるような視線を感じた。


周りを見回しても
こちらを見てる人なんか誰もいない。



今の感覚…、なに?



ドクドクと音を立てる心臓。
じわりと額に滲む汗。




華音「…ちゃん?


Aちゃん?」



「…っ、ん?あ、ごめん。」



華音ちゃんの声に
意識が引き戻される。



華音「どうしたの?」



不思議そうに問いかける華音ちゃん。



「ごめん、何でもないよ。

さ、これ飲んだら行こ。
疲れたからタクシーで帰ろっか。」



久しぶりに人が多いとこに出てきたから
神経質になってるだけ。



私はもう大丈夫。
何もない、はず。



そう言い聞かせてるのに
何となく、電車に乗るのが怖くて、
タクシーを捕まえて、華音ちゃんと家に戻った。

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作品ジャンル:恋愛
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リリィ(プロフ) - fukaさん» 出逢えてよかったって言ってもらえてとても嬉しいです。書いてよかったです!ありがとうございますー★ (2020年4月12日 15時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
fuka(プロフ) - 完結お疲れ様でした! 前作から読ませていただき、何度も涙がこぼれました。切なさや悲しさ、喜びなど、たくさん感動したりして、すごく素敵なストーリーだったなと思います! 終わってしまって寂しいですが、この物語に出逢えてよかったです! (2020年4月5日 22時) (レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Yuiさん» ありがとうございます☆頑張ります! (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ゆにしぃさん» コメントありがとうございます!また読見に来ていただけるようにますますがんばります! (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにしぃ - 長編お疲れ様でした!このstoryは本当に大好きです!!(side story楽しみにしてます!) (2020年3月29日 12時) (レス) id: 2657bef5db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2019年12月1日 8時

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