369 ページ19
私がそう言うと、
カップをテーブルに置きながら華音ちゃんは言う。
華音「私が、邪魔じゃない？
疲れてるのに、って言わない、かな？」
無邪気にはしゃいでたように見えて、
ホントは少し不安だったんだな、って思うと
なんか可愛くてぎゅっと抱きしめる。
「大丈夫！
もしそんなこと言ったら
私が怒ってあげるから
さ、お風呂はいっておいで。」
うん、と頷いた華音ちゃんを
お風呂へ案内して、
入れ替わりで私もお風呂に入る。
そして二人で
ソファでNissyのライブ映像を見ながら、
いろんな話をする。
学校の話、ピアノの話。
好きな人の話。
私の今の仕事のこと。
マネージャーだった頃の話。
たくさんおしゃべりしながら、
たかの帰りを二人で待った。
華音「ねぇ、Aちゃん。
私、東京でお買い物してみたいの。
コスメとかお洋服とか…。
明日時間あるかな？」
「華音ちゃんの年頃だと渋谷とか、かな？
わたしもあんまり行ったことないけど…。」
たかは
遅めのランチで予約したと言ってたはず。
なら、早めに出れば2、3時間は買い物できるかな？
「よしっ、せっかく東京きたんだもん。
行ってみよう。」
華音「やった！ありがとー！」
喜ぶ華音ちゃんの姿。
私にはいなかったけど、
妹、とか。
こんな感じなんだろうなって
ちょっとだけ思った。
そして。
カチャリとドアが開く音がして、
二人で顔を見合わせる。
「「帰ってきた！」」
西「ただいまぁ…
え？
は？
えっ？華音？」
ぽかんと驚いた顔のたか。
華音「おかえりーたかくん。」
西「う、うん。ただいま？」
じゃなくてって、たかは私の顔を見る。
「ドームでねお泊りしていい？って話になって。」
西「うん。」
「私も華音ちゃんと色々お話したくて。
来てもらっちゃった。」
西「そっかぁ。
華音も中学生だもんな、
一人でお泊りできるんだなぁ。」
華音「そうだよ！もう大人なんだから。」
西「またかわいくなっちゃって、
俺かなり心配なんですけど。」
そう言いながら
華音ちゃんをぎゅーっと抱きしめる。
たかくんちかいー！
と華音ちゃんはもがいてて、
なんでだよー、久しぶりじゃんかー、
なんて言いながらじゃれ合う二人は
とても楽しそうだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 621人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリィ(プロフ) - fukaさん» 出逢えてよかったって言ってもらえてとても嬉しいです。書いてよかったです！ありがとうございますー★ (2020年4月12日 15時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
fuka(プロフ) - 完結お疲れ様でした！ 前作から読ませていただき、何度も涙がこぼれました。切なさや悲しさ、喜びなど、たくさん感動したりして、すごく素敵なストーリーだったなと思います！ 終わってしまって寂しいですが、この物語に出逢えてよかったです！ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Yuiさん» ありがとうございます☆頑張ります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ゆにしぃさん» コメントありがとうございます！また読見に来ていただけるようにますますがんばります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにしぃ - 長編お疲れ様でした！このstoryは本当に大好きです！！（side story楽しみにしてます！） (2020年3月29日 12時) (レス) id: 2657bef5db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリィ
| 作成日時：2019年12月1日 8時
