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たか。
助けて。
助けて。
目を閉じ
ただそれだけを思っていた私の耳に
けたたましい音が鳴り響く。
朱里「21時だね。
タイムアウトだよ、Aちゃん。」
嬉しそうに、
スマホのアラームを止めた朱里さん。
その声と重なるように、
私の左手にはまっていた指輪に触れた徹くん。
「やめ…て…。」
出来る限りの力を込めて
手を握り締める。
徹「もう、君は僕の物。」
そう言った徹くんの目は
どこか遠くを見ているようで。
なのに、
その目の中には私が映る。
怖くて、怖くて。
また目をぎゅっと閉じる。
この左手のリングだけは、
絶対に守りたい。
その手をこじ開けられそうになって
私はさらに手に力を込めた。
その瞬間。
頬に走る熱と衝撃、
口の中に感じる鉄の味。
じんじんと広がる熱い痛みに
殴られたんだとわかる。
体が恐怖に震える。
徹「もう俺のなのに…。」
その言葉とともに
着ていたものが一気に破られた。
何が起きてるのか、
一瞬わからなかった。
晒された肌に残る
たかがつけた跡に指を這わせる徹くん。
「いやぁっ！
たかっ！たか…っ！」
必死で抵抗しても、
抑えられた腕はびくとしない。
徹くんの顔がだんだん近づいて、
首元に生暖かい感触がした。
だんだんそれが、
耳元まで上がっていく。
徹「あの人は助けになんてこない。」
ゆっくりとそう囁かれて
思考が止まる。
徹「あの人が仕事と速水さん、
どっちをとるかなんて
わかりきってるでしょ。」
その言葉に体中から力が抜けた。
そうだ。
たかの一番は、
仕事。
私じゃない。
私は。
そんな、
たかが好きだ。
私は目を閉じた。
涙が伝って流れていく。
徹「そう。
おとなしく俺のものに
なって。」
耳元から、また首元に、
そして、鎖骨に。
生温い感触が移動していく。
たかのじゃない手が、
体を這う。
もう…何も感じない。
考えない。
たか…ごめん。
ごめんね。
やっぱりもう…きっと。
一緒には
いられない。
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くま - 7も頑張って下さい！応援してます (2019年7月8日 23時) (
レス) id: 6437146213 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - AYさん» 嬉しすぎるコメントに震えてます…（泣）身に余る言葉を頂いて幸せです！更新頑張ります！ (2019年7月6日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» いつもありがとうございます！幸せなところは書いてて楽しいのですwww西島隆弘にサプライズされる人生…ほしかった…。 (2019年7月6日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» いつもありがとうございます！更新頑張りますー！なんか中途半端に移行しそうな予感www (2019年7月6日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 西島さん大好きで読ませて頂いていましたが、私気付いた。リリィさんのファンだわ。本で読みたい。映画で観たい。リリィワールドやばいです。 (2019年7月5日 20時) (レス) id: 02f72dca97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年4月15日 20時
