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「さっきの続き。
して。」



腕を引っ張ってこっちを向かせて、
背伸びをして唇を重ねる。



西「A…?」




何も考えたくない。
全部忘れたい。



「お願い…っ。
私の中、たかでいっぱいにして。


余計なこと、
何も考えられないようにして。」




西島さんは両手で私の頬を包む。


何かを感じてるだろうけど、
それを口にはせずに



西「積極的なAも、悪くないな。」


そう言って、
噛み付くようなキスをした。



キスを交わしながら、
もつれ合うようにベッドに倒れ込む。



互いに服を脱がせ合い、
肌と肌を合わせる。



「たか…、好き。大好き。」



抱き合うことに逃げ込むなんて、
だめだってわかってる。



西「る…り…っ…」



私を求めてくれるたかの声。
それだけで体の奥が疼く。



「優しくしないで…
ひどく、して。


お願い…たかっ…。」



目の端から溢れる雫を
ぺろっと舐めとられる。


こんな私に優しくしないで。




西「お望みどおりに。」



はらりと落ちる前髪の隙間から
覗く目はいつものたかじゃない。

欲に染まるその目に見つめられて
ゾクリとした瞬間。


肩に噛みつかれる。



「…っあぁ!」



痛みと同時に与えられる快楽に
体が震える。



心も体も。



ドロドロに溶けていく。


お互いにきついスケジュールで
疲れきってるはずなのに
何度も何度も抱き合って昇りつめて。




いつの間にか
二人で眠ってしまっていた。





「…ん。」




目を開けると、
隣に西島さんの姿がない。



「たか…?」



体を起こしてあたりを見回す。



少しだけ開いたドアの向こうから
コーヒーの香りがする。



西「起きた?」



ひょこっと顔を覗かせた、たか。
その顔はすっかり二人だけのときの
柔らかい表情だ。


髪が濡れてて、
シャワー浴びたんだなってわかる。



西「体。


大丈夫?」



「…うん。」



私のそばに歩み寄ってきたたかが、
そっと肩に触れる。


ピリッと走るのを痛みに
視線を動かしてみれば、
噛まれた跡が赤く残っていた。



西島に「無理させたよな、ごめん。」



首を横に振る私。



「私が…。
欲しがったから…。」



まぁ、そうですね、
なんて笑ってくれる。


西「シャワー浴びといで。

もうお昼だよ?」



「えーっ!うそっ!」




時計を確認すれば、
確かにお昼過ぎだった。

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作品ジャンル:恋愛
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由希(プロフ) - 読みました。6も楽しみにしてます。読んでて涙が出てきます、切ないです。早く隆弘くんに助けに来てもらいたいです? (2019年4月10日 22時) (レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - 続きが気になって…お楽しみをありがとうございます (2019年4月10日 22時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» ありがとうございます!続きは次枠でお楽しみくださいませ☆ (2019年4月10日 22時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 早速読みました、続き気になります、更新楽しみにしてます (2019年4月9日 23時) (レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» いつもありがとうございます!コメントいただけるとすごく嬉しくて励みになります!隆ヒーロー…隆弘っ!早く助けに来てね★ (2019年4月8日 21時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2019年2月25日 8時

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