219 side Nissy ページ19
2016年大晦日。
7人での最後の紅白を終え、
NYPの会場へ向かう。
会場では、
ファンのみんなが待ってる。
実「千晃との最後のライブになるのかな…。」
会場について
みんなで楽屋へ移動してる時。
多分、隣を歩いてた俺にしか
聞こえなかった
実彩子の呟き。
西「実彩子、大丈夫か？」
そう言った俺を見上げた実彩子が
眉を下げて不安そうな顔で言う。
実「ねぇ、このライブが終わったら…、
もう7人での活動、
できないんだよね。」
確かに。
これから表に出る活動はは、6人でやる。
それはもう決定事項で、
変えられない。
女子メンバーひとりになっても、
AAAを辞めない。
そう言い切った実彩子だけど
不安もたくさんあるだろう。
西「誰にも言えない気持ちがあるなら、
俺が聞くよ。」
実「隆弘…。あっ、ごめん。
ありがとうにっしー。でも…。」
西「メンバーだろ？
俺らは。
それに呼び方なんてどっちでもいいよ。」
実「ありがとう…。」
と言って力なく微笑みながら、
前を歩く千晃を見つめる実彩子。
西「そんな顔じゃ、
いいパフォーマンス、できないぞ。」
実「にっしーは強いな。
ちゃんと前を向いてるもん。
私なんか、もうグラグラで未だに
ちゃんと受け入れられてないんだと思う。」
西「俺が強い…？
強くなんかない、けど。
もしそう見えるなら、
やっぱり速水のおかげかな。」
千晃よりさらに前。
チーフと真面目な顔で話をしてる
Aの横顔が見える。
西「あいつといると、
気付かされることがたくさんある。
知らない自分を知るんだ。
今まで色々あって、
俺も速水も、実彩子も、
たくさん悩んで苦しんで。
今もやっぱり…壁ばっかりだけど。
立ち向かいたいし、
負けたくない。
あいつがいるから
俺は強くなれるのかもしれない。」
実「なんか、ちょっと妬けるな。
でも。
なんかわかる。
Aちゃんは、
きっとにっしーの
運命の人だよ。」
運命の人なら、
何があっても絶対大丈夫。
そう信じたい。
西「そう信じてる…。
で、
ライブ終わりに少し話すか？」
楽屋はもう目の前だ。
実「…うん。
ちゃんとライブやって、話聞いてもらって。
で、ちゃんと千晃と話すよ。」
やっと、いつもの笑顔がでた実彩子の背中を
ポンと叩く。
西「頑張ろうな。」
やっぱり、AAAかAか、
なんて
俺には選べない。
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由希(プロフ) - 読みました。6も楽しみにしてます。読んでて涙が出てきます、切ないです。早く隆弘くんに助けに来てもらいたいです? (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - 続きが気になって…お楽しみをありがとうございます (2019年4月10日 22時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» ありがとうございます！続きは次枠でお楽しみくださいませ☆ (2019年4月10日 22時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 早速読みました、続き気になります、更新楽しみにしてます (2019年4月9日 23時) (レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» いつもありがとうございます！コメントいただけるとすごく嬉しくて励みになります！隆ヒーロー…隆弘っ！早く助けに来てね★ (2019年4月8日 21時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年2月25日 8時
