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千晃「ここにいるんだなぁって思ったら、
自分勝手だけど、すごく嬉しくて。
どんなことを言われても、
守りたいって思ったんだ。」
愛おしそうに自分のお腹に触れる千晃さんが
すごく綺麗で。
そこだけ時間が止まったみたい。
「幸せに。
幸せになってください。」
好きな人に出会って、
子供を授かって、家族ができる。
順番とか、
環境とか、
立場とか。
ちゃんと考えるべきなのは
当たり前だけど、
新しい命が誕生することは
奇跡だ。
それは当たり前の幸せじゃない。
望んでも叶わないことも、
ある。
だから。
私の分まで幸せになってください。
千晃「ありがとう。
Aちゃんも、ね。
あんなに溺愛されてるもん。
傍から見てるとうざいんじゃないかって
心配になるくらい。」
ふふって笑いながら、
にっしー、めんどくさいやつだからなぁ、って
付け加える。
「西島さんは、
私には勿体無いくらいの人です。
出逢えて、好きになってもらえて、
一緒に過ごせて、
幸せです。」
西島さんは私の大切な人。
大好きな人で、守りたい人。
千晃「二人は運命の相手なんだね。」
「運命なら…良かったのに…。」
千晃「ん?」
私の小さな呟きは千晃さんに届くことなく
宙に消える。
「いえ。なんでもないです!
さっ。
そろそろ戻らないと。
千晃さんは
もう少しゆっくりしててくださいね。」
千晃「私も行くよ、もう平気。
Aちゃん。
さっきのことだけど…。
もう一度よく考えてね。
自分だけの気持ちで動いたらだめだよ。
Aちゃんは、
にっしーにとっても、
AAAにとっても、大事なんだからね!」
「はい。
千晃さん…ありがとうございます。」
そして、千晃さんとふたり、
みんながいる楽屋に戻る。
心配そうな西島さんに
どこ行ってたの、と聞かれて。
千晃「偶然会って、
一緒にいてもらったの。
助かっちゃった。
ありがとね、Aちゃん。
もう、にっしーは過保護だなぁ。」
そう言いながらこっちに向けて
軽くウインクする
千晃さんに心の中でお礼を言った。
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由希(プロフ) - 読みました。6も楽しみにしてます。読んでて涙が出てきます、切ないです。早く隆弘くんに助けに来てもらいたいです? (2019年4月10日 22時) (レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - 続きが気になって…お楽しみをありがとうございます (2019年4月10日 22時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» ありがとうございます!続きは次枠でお楽しみくださいませ☆ (2019年4月10日 22時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 早速読みました、続き気になります、更新楽しみにしてます (2019年4月9日 23時) (レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» いつもありがとうございます!コメントいただけるとすごく嬉しくて励みになります!隆ヒーロー…隆弘っ!早く助けに来てね★ (2019年4月8日 21時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリィ | 作成日時:2019年2月25日 8時