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西「A…？」
「自信もないし。
怖いし、不安だし。
この先
どうなるかなんてわかんないけど。
たかと生きる未来を、
ずっと隣にいる未来を、
私、望んでもいいかな？」
私の言葉を聞いた西島さんの手から
カップが滑り落ちる。
西「それ…って、つまり。
そういう、
こと…だよな？
えっ…と。
俺の奥さんに、
なってくれる…ってこと…？」
「わっ、手びしょびしょだよ。
タオル…」
慌てた様子で私のとこにきた
西島さんの手は濡れたままで。
西「そんなんいいっ…！
それより。
今の、もう一度言って？」
掴まれた両肩に
濡れたままの西島さんの手から
水滴が落ちていく。
ひんやり湿っていく肩の温度を感じながら
言葉を紡ぐ。
「自分でもよくわからないけど…。
今のこんな状況で、
なんでそんなふうに思ったのか
不思議だけど。
なんかふっと。
たかがいて、私がいて。
で、子供がいたりして…。
ご飯食べたり、ドライブしたり。
公園行ったり、旅行に行ったり。
なんかそういうの、いいなぁって。
私が知らないそんなあたたかい家族を、
たかとなら、
作れるのかな…って。」
西「A…。」
「もしそうなれた時。
私はマネージャーなのかどうか、
わからないけど。
変わらず、
どんな形であれ。
大好きな人と一緒に
いたいなって気持ちが、
私の心にもちゃんとある。」
西「…っは、ははっ。
そっか…、そっかぁ。」
私の肩に頭を乗せて、
そっかぁ、
とつぶやいてるその肩が小刻みに震えてる。
「たか？」
その背中に手を回す。
泣いてるの？
何となく聞けずにいたけど、
鼻をすする音でわかる。
西「…や、なんか。
なんて言っていいかわかんない。
嬉しすぎて。
今、Aの顔見れない。」
「ふふっ。
今日は私達。
泣いてばかりだね。」
西「うるせー。
泣いてないし。」
「はいはい。
そういうことにしときます。」
泣きながら、笑う私達には
この先きっと。
ココアみたいに甘い未来がくるかなんて
わからない。
だって、問題は何一つ解決していない。
だけど、
この気持ちだけは伝えたい。
嘘偽りなく。
私はあなたと共に生きていきたいと思ったんだよ。
⑅∙˚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈˚∙⑅
歩む道。4
終了です。
歩む道。5公開しましたー！
よろしければまた、お付き合いください☆
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リリィ(プロフ) - ao.aoさん» ありがとうございます！応援しただいて嬉しいです☆続編も楽しんでいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - idmさん» ありがとうございます！5も公開しました。引き続きお楽しみいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
idm(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます！！続編も楽しみです(^^) (2019年2月23日 18時) (レス) id: 8b61c6c3c0 (このIDを非表示/違反報告)
ao.ao(プロフ) - 更新、楽しみに待ってます！ (2019年2月22日 22時) (レス) id: c44633c2f8 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» コメントありがとうございます！色んな捉え方、ありますねー☆そこまでちゃんと読んでもらって嬉しい限りです☆ (2019年2月22日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年1月1日 14時
