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西「ん？」
自分もカップを持って私の隣に座る。
私の視線に、
西「どうかした？」
と首を傾げる。
「ココア…美味しい。」
西「それはよかった。」
ふわっと笑ったあと、
あ、と何かを思い出したように話し出す。
西「あのさ。
昨日、テーブル拭いてるとき
Aの手帳、
開いてあったページ見えちゃって。
ごめん。」
テーブルの隅に置いてある
私の手帳とボールペン。
昨日、開きっぱなしで、
過呼吸になっちゃったんだなって
今思いだす。
西「その中に書いてあった言葉が
すごく、俺の中に響いたんだ。」
そんなすごい内容、
書いてあったかなと思い返してると…。
西｢Attack All Around
すべてのことに挑戦する。
どんな時も気持ちを一つにできるように。
みんならしく。
今できる最高のものを
みんなで作りたい。」
カップを両手で包んで
立ち昇る湯気を見つめてる横顔を見つめる。
西「今の俺たちに一番必要なのは、
気持ちを一つにすることなんだよな。
同じ方向を
見てるか見てないかも、
わからないけど。」
「そんな・・・。」
西「みんなたぶんショックが大きくて…。
俺も含めてさ。
だけど、時間は止まらないし、
待っててくれるファンの子たちもいる。
千晃も含めて今できる最善を
尽くさなきゃいけないんだ。
それを見失いそうになってる。」
まるで自分に言い聞かせるような、
その言葉。
西「昨日の様子だと千晃がAAAに残るってことは
もうないと思う。
だけど。
千晃の人生を俺らが縛るわけにいかないし。
だったら、
今できるベストをみんなで模索したい。」
そこまで言葉をとめて、
やっと私を見る。
西「だから、俺、頑張るよ。」
ちょっと唇を噛んだあと、
頑張る、ともう一度言った西島さんの目に
迷いはない。
「はい。」
話し終わる頃には、
ココアも飲み終わっていて。
西「洗っとくね。」
と私からカップを取り上げて、
立ち上がった西島さんが
キッチンに向かって歩いてく。
その後ろ姿に、
「たか？」
と呼びかける。
西「んー？」
「嬉しかった。」
私のその言葉に
西島さんがカップを洗いながら言う。
西「なに、ココアくらいで。
これくらい、いつでも…」
その言葉を最後まで聞かずに、
私は言う。
「結婚しようかって、
言ってくれて。
嬉しかった。」
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リリィ(プロフ) - ao.aoさん» ありがとうございます！応援しただいて嬉しいです☆続編も楽しんでいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - idmさん» ありがとうございます！5も公開しました。引き続きお楽しみいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
idm(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます！！続編も楽しみです(^^) (2019年2月23日 18時) (レス) id: 8b61c6c3c0 (このIDを非表示/違反報告)
ao.ao(プロフ) - 更新、楽しみに待ってます！ (2019年2月22日 22時) (レス) id: c44633c2f8 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» コメントありがとうございます！色んな捉え方、ありますねー☆そこまでちゃんと読んでもらって嬉しい限りです☆ (2019年2月22日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年1月1日 14時
