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「明日。


何かあったら。
私が助けに行きます。

ステージの上にいても、
私が助けに行くから。


それに。

たかは一人じゃない。
何かあってもフォローする人がたくさんいること、
忘れないで。
素敵な仲間がいるでしょ?


だから、大丈夫。」



西「すげー。
ステージの上でも、来てくれるんだ。


なんか
大丈夫な気が…する。

こんな俺についてきてくれる、
チームのみんなも、Aも、いる。


うん。そっか。
そうだよな。」



顔は見えないけど、
きっと、笑顔になってくれてる。



「うん。
だから、安心して眠っていいよ。」




西「ありがと。」



大丈夫。
努力して、
積み重ねて、
向き合って、
ここまで来たことを知ってるから。


明日になったら、
きっといつもの笑みを浮かべてるNissyになる。


少しの弱気は、
私が全部うけとめる。



そんな気持ちで、
たかを抱きしめて眠った。






そして。
夜が明けた。







朝、アラームがなる前に起きたのに。
隣に西島さんの姿はなくて、
かわりに机の上に、



『ありがとう』


のメモ。



きっと、今日は
いいステージになる。
そんな自信がこみ上げてきた。



慌ただしいリハを終えたあと。
本番前の舞台袖。


スタッフも、ダンサーさんも、
みんなで手を繋いだ輪。



西「みんなの個性が生きる、
そんなステージにしたい。


ここまで、
俺を支えてくれてありがとう。
みんなへの感謝を忘れずに、
ステージに立ちます。


じゃあ…

行くぞって言ったらおうっ!って
言ってください。





行くぞっ!」



西島さんのその声にみんなが
笑顔で応える。



オープニングの登場場所に着いた西島さん。


目を閉じ、息を吐き。
そして開けた目にはもう、
昨日の不安のかけらはない。



「いってらっしゃい。」


イヤモニをしてる西島さんには
聞こえないの私の声。


まっすぐ進む背中を見送る。


ステージに続く階段を登りながら
西島さんは腰のあたりで、
私に向けてピースサインを作ってみせてくれた。


それを見た時。
何故か涙が溢れた。


大きな音と、大きな歓声が響く。



私はこの瞬間をきっと、ずっと忘れないって
そう思った。

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設定タグ:AAA , 西島隆弘 , Nissy   
作品ジャンル:恋愛
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リリィ(プロフ) - くまさん» いつもありがとうございます!できるだけはやく、4をスタートできるようにがんばります! (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kikiwingwingさん» いつもありがとうございます!色々Nissy事が嬉しくて忙しいですね☆続きもぜひよろしくお願いします! (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます!年内には4をスタートしたいと思ってます。よろしくお願いします☆ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - えーーー二人で歩む道けーへんの〜〜とめっちゃ気になります。次シリーズ楽しみにしてますね (2018年12月19日 1時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
kikiwingwing(プロフ) - プロポーズって!!最高です!コメント久しぶりですが、毎日リリィさんの更新も楽しみに待ってますよ!!大好きです! (2018年12月19日 0時) (レス) id: 3cf9c9f18d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2018年10月14日 21時

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