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閉めたドアに寄りかかり、ため息をつく。
ぎゅってして欲しかったな、
なんて思った。
だめだな、私。
しっかりしなきゃ。
このままベッドに倒れ込んだら、
今にも眠ってしまいそうな体を動かして、
シャワーを浴びる。
明日のスケジュールを何度も確認して、
アラームを何回もチェックする。
「あ…。」
スマホに、
西島さんからの着信履歴。
ちょうどシャワーに入っていた時間だ。
ちょっと悩んで、
西島さんの番号をタップした。
西「…もしもし。」
「すみません、お風呂入ってて。」
西「うん。そっか。」
電話越しの声は、
どこかぼんやりとしていて。
「どうかしました？」
西「なぁ…、そっち、行ってもいい？」
「え…？」
数秒の沈黙のあと。
西「逢いたい。」
絞り出すようなその声。
「私も。」
そう答えると、
ぷつりと電話が切れた。
程なくして、
コンコンと叩かれたドアを開ける。
西「ごめん…。」
迷子のような、
不安げな顔の西島さんがそこにいた。
部屋に招き入れると、
西島さんはベッドの端に座って頭を抱えた。
「どうしたの？」
西「部屋帰って、ソファで一瞬寝ちゃって。
歌詞が…とんで。
頭が真っ白になって。
歌えなし、踊れない、夢…見て。
そしたら。
急に怖くなって…。」
西島さんの前に立っていた私の腰に
ぎゅっと腕を回した。
「たか…。」
西「A。ごめん。
少しだけ。」
少し震える声で、
私にそう言う西島さん。
私は、西島さんの頭をそっと抱きしめる。
「たか。大丈夫だよ？」
柔らかい髪に指を通しながら伝える。
「私のとこに来てくれて、嬉しい。」
そういうと、
くすっと笑う西島さん。
西「A、
ホントに俺のこと、好きなのな。」
そんな強がりすら愛おしく思える。
「知りませんでした？」
そう言えば、
ぎゅーっと腰に回る腕の力が強くなる。
西「違う。
俺が。
Aがいないと、だめなんだ。」
「それは、知ってます。」
顔を上げた西島さんと視線がぶつかり、
ふふっと、思わず笑ってしまう。
西「ここで一緒に寝る。」
私の部屋のベッドはシングルだから、
二人で寝るのは狭いけど。
今日は私が、
西島さんを抱きしめる日だ。
悪い夢は忘れて、
少しでも寝られますように。
そんな気持ちを込めて背中を撫でる。
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リリィ(プロフ) - くまさん» いつもありがとうございます！できるだけはやく、4をスタートできるようにがんばります！ (2018年12月25日 8時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kikiwingwingさん» いつもありがとうございます！色々Nissy事が嬉しくて忙しいですね☆続きもぜひよろしくお願いします！ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます！年内には4をスタートしたいと思ってます。よろしくお願いします☆ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - えーーー二人で歩む道けーへんの〜〜とめっちゃ気になります。次シリーズ楽しみにしてますね (2018年12月19日 1時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
kikiwingwing(プロフ) - プロポーズって！！最高です！コメント久しぶりですが、毎日リリィさんの更新も楽しみに待ってますよ！！大好きです！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 3cf9c9f18d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2018年10月14日 21時
