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静かになった部屋に二人きり。
「じゃ、あ。
私も、部屋に戻りますね。
おやすみなさい。」
西島さんに背を向けて、
歩きだして。
ドアノブに手をかけた時、
急に後ろから抱きしめられる。
「…たか？」
西「Aは、いつもそう。
捕まえてると思うのに、
どこかにすり抜けて行って、
いなくなっちゃいそう。」
抱きしめてる腕がぎゅーって、
苦しいくらい。
「明日、見守ってますね。
7人のステージ。」
西「うん。」
見守るしかできない。
同じ場所に立つことはないから。
西「A？
言いたいこと、それだけじゃないでしょ。」
私の名前を呼ぶその声に、
ほんとに言いたい言葉がぽろりと、
こぼれ落ちる。
「私の…そばにいてね。
西島さんにとって、実彩子さんはずっと
特別な人だと思うけど。
たかにとっての特別は、
私だけ、って信じてていい？」
西島さんと、たか。
一緒なようで、別なの。
西島さんは、
私の体を自分の方に向ける。
両手で頬を包んで、
私の目を見て言う。
西「当たり前だろ、そんなの。」
不安って、どうしてこんなに、
なくならないんだろう。
いつもふいにやってきて、
こうして私の心を暗くする。
滲んだ涙が溢れないように、
ぐっとこらえて、笑顔をつくる。
「うん。」
西「無理して笑わないのー。」
むにっと、頬をつねられる。
西「不安なことはちゃんと言って。
って、最近の俺が言えることじゃないけど。
でも、
二人でいれば、大丈夫だろ？
いい時も、悪い時も。
二人でさ。」
今度は私が西島さんに、
ぎゅっと抱きつく。
「…うん。」
トントンと背中を叩いてくれる
あたたかい大きな手。
心が少し、
穏やかになる。
「ありがと。
じゃ、私行くね。
おやすみなさい。」
くるっと振り返り、
ドアを開けて部屋の外へ出る。
早足でエレベーターに向かう。
熱いシャワーを浴びて、
もう寝てしまおう。
何もせず、何も考えず、
朝になれば、きっと大丈夫。
いつもは一緒のベッドで
くっついて寝られるけど、
今日は離れ離れで過ごす夜だから、
不安なだけ。
そう言い聞かせて、
私は早々にベッドへ潜り込んだ。
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リリィ(プロフ) - くまさん» いつもありがとうございます！できるだけはやく、4をスタートできるようにがんばります！ (2018年12月25日 8時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kikiwingwingさん» いつもありがとうございます！色々Nissy事が嬉しくて忙しいですね☆続きもぜひよろしくお願いします！ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます！年内には4をスタートしたいと思ってます。よろしくお願いします☆ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - えーーー二人で歩む道けーへんの〜〜とめっちゃ気になります。次シリーズ楽しみにしてますね (2018年12月19日 1時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
kikiwingwing(プロフ) - プロポーズって！！最高です！コメント久しぶりですが、毎日リリィさんの更新も楽しみに待ってますよ！！大好きです！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 3cf9c9f18d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2018年10月14日 21時
