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西「お風呂入っておいで。」
そう言う西島さんに、
「西島さん、先、どうぞ。」
と言えば、
西「俺は後でいいから。
それとも、一緒にはいる?」
と返ってくる。
「無理です!」
西「もう全部見てるじゃん?」
意地悪な顔して、
笑ってる。
西「でも、またそのうちね。
とにかく入っておいで。」
結局私からお風呂に入り、
西島さんを待っている間に
ソファでうとうとしてしまう。
パタンと、
リビングのドアが閉まる音で目が覚めて、
冷蔵庫から水を出して西島さんに渡す。
西「ありがと。
でも、そのくらい自分でやる。」
「え?」
西「二人きりの時は、
マネージャーじゃないじゃん。
だから、
敬語も禁止。
西島さん呼びも禁止。」
「え、っでも…、そんな。
急には無理です…。」
西「急じゃないし。
もう、そろそろ、いいじゃん?」
「はい…。」
西「はい、じゃなくて?」
「…うん。」
西「髪乾かしてあげるから、おいで?」
「自分でできます…じゃなくて、
でき…るよ。」
西「いーの。
俺がAを甘やかしたいの。」
そう言った西島さんが、
私を横抱きに抱き上げる。
「西島さんっ!
自分で、
歩けます!」
西「違う。」
違う…?
あ。そうだった。
「た、たかっ!
自分で歩ける、から…
降ろして?」
いわゆるお姫様抱っこ。
首に手を回してないと、
落ちてしまいそうで。
西島さんの顔が近くて、
なんか照れる。
「ねぇ、やっぱり髪、乾かさなくていい?
行き先、変更する。」
くるっと向きを変えた西島さんが、
寝室のドアを開けて
ベッドに私を降ろす。
とんと肩を押され、
視界には西島さん。
「にし…、
たか?
あの…、」
顔の横に
両手をついた西島さんが
西「Aが、かわいいから悪い。」
そう言って唇を合わせた。
唇を下でなぞられ、
思わず開いた唇に舌が差し入れられて絡まる。
「っ…っん…。」
抑えられない、鼻にかかったような自分の声が
恥ずかしくて。
西島さんの首に手を回す。
「た…か…。」
西「A…。」
お互いに普段は呼ばない呼び方をすることで、
スイッチが切り替わる。
Nissyじゃなくて、AAAの西島隆弘じゃなくて、
ただの、私だけの西島隆弘になる。
私もマネージャーの速水じゃなくて、
ただの、Aになる。
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秋 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 URL貼ってくれてありがとうございます。 これですぐに読みに行けます。 (2019年1月4日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 秋さん» コメントありがとうございます。言われてみれば…そうですね。リンク貼ってみます☆ご指摘ありがとうございます。 (2019年1月2日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - また続けてのコメントですみません...。 いきなりこんなことを言ってしまいすみません...。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - 続けてのコメントですみません(>_<) それならこの物語の説明の所にURLを貼っては どうでしょうか? この物語を読む前にURLから大好きな人は。 にすぐに行ける様に。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 今物語の説明読んでいて思ったのですが...。 この歩む道。のお話の前に大好きな人は。 ってのがあるんですよね? (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリ | 作成日時:2018年7月5日 7時