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…心配させちゃったんだな。
「……すみません、」
櫻「恒例とはいえ女の子1人で行動させるのはよくないんじゃないかって思ってたとこだったからさ。やっぱり一緒に行動すればよかった」
「いえ、これは私の不注意のケガなだけで」
「そういうことじゃないんだよ」
「…でも、」
先輩は私をリビングのソファーに座らせると
戸棚から救急箱を取り出した。
「消毒液、カットバンと…。
たしか、シップやテーピングも常備してあったはず…」
櫻井先輩がガサゴソと救急箱の中を漁っていたら
リビングの窓が開いて相葉先輩が顔をのぞかせた。
相「あ、いたいた！翔ちゃーん」
櫻「相葉くん？どした？」
相「コンロの火ってどうやって つけんの？」
櫻「へ？去年も使ったよね？」
相「えへ。忘れちった」
櫻井先輩はウソでしょ！？とあきれ顔しつつフハハと笑って、相葉先輩も悪びれもせずヘラヘラ笑う。
相葉先輩が来てくれたおかげで フッと空気が和んだ。
よかった。
「櫻井先輩。
私 自分でやれますからバーベキューのほうに行ってあげてください」
夕食は広い庭でバーベキューの予定だけど
私の帰りが遅かったせいで 準備が遅れてしまってる。
櫻「え、でも」
「大丈夫です。よっちゃんも着替え取りに行っただけですぐ戻ってきますし」
櫻「んー、」
それに、先輩の目の前にこの足を晒すのはさすがにツラい。ムリ。恥ずかしい。
相「翔ちゃん、火がつかなきゃ肉焼けないよー」
櫻「そりゃそーだけどさ、」
相「お腹すいたよー、」
櫻「…」
相葉先輩のシツコいお腹すいたコールに、はぁー…と大きくため息をついた櫻井先輩
「じゃ、バーベキューの用意の方を手伝ってくるよ」と手に持ってた湿布を救急箱の中に戻した。
よかった。助かった。
櫻「まあ、俺がここにいてもあまり役に立てそうもないしね」
相「そうだよ、翔ちゃん超絶不器用だもん。
翔ちゃんに任せたら Aちゃんの足、包帯ぐるぐる巻きにされちゃうよ」
「ぐるぐる巻き？」
櫻「フハハ、否定できねー」
「認めちゃうんですか？」
櫻「残念ながら全面的に認めざるを得ない」
なんか、意外だな。
何でも器用にこなす人に見えてたのに。
完璧主義っぽいイメージがあって近寄りがたかったけど、ちょっとだけ親近感がわいた気がする。
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yuihibiki(プロフ) - ちょこたろーさん» 人それぞれですよね。さまざまな出来事に対しての感じ方も受け取り方も、私の書いたあいさつ文に当てはめる情景も。このオハナシがどんなリハビリになってるのかは分かりませんが、完結までもう少しお付き合いくださいませ。 (2019年11月17日 21時) (
レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
ちょこたろー(プロフ) - いつも読ませてもらってます。挨拶にある今の気持ちが、うなずけすぎて思わずコメントさせてもらいます。飲み込めていないことが多すぎてやっぱり正月から止まってる。流れはね頭で受け入れているんだけど心はねもう容量オーバーで。だからこのお話が私のリハビリです。 (2019年11月14日 15時) (レス) id: c8a1445fc4 (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - さわさん» この大野先輩は主人公ちゃんにとってなかなかキツイよなあーって思いながら書いてますけど、しばらく？ずっと？こんな感じでいくことになりそうです(^_^;) (2019年11月10日 9時) (レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - きっとニヤニヤしてしまう展開が待ってるんだろうけど、主人公ちゃんの心が苦しそうで悲しくなります。大野先輩お願いしますよ〜。 (2019年11月9日 16時) (レス) id: 759a393a86 (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - nyurika513さん» ありがとうございます（笑） (2019年11月2日 0時) (レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuihibiki
| 作成日時：2019年9月23日 0時
