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「お茶当番ダレ？お茶入れて欲しいんだけど。熱いやつ」
常務が社内を見回す。
「今日の当番は佐々木さんですけど、発熱で午前中に帰りました」
お局様は顔を上げず答えた。
入社1年目は こういった雑務も仕事のうち。男女関係ない。
私も新入社員の時はそうだったし。
って…あれ？
今思えば順番もやることも決まってたけど、最終的に私がやること多かった気が。
押し付けられるってわけじゃないけど、その場にいたからとか、何となくのタイミング的に。
私って結局 運的なことからも見放されてるのかも。
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広がる静寂。
誰も じゃあ私がやりますという新人はいない。
すごい。
どうして新人のコたち この重い空気に耐えられるんだろう？
そっとデスクから顔を上げチラリと周りを見回す。
誰も顔を上げもしない。
みんな何も聞こえてませんのテイで仕事に集中してる。ウソでしょ。
「…ッ、」
ヤバ。
今常務と目が合った？
「…」
微笑まれたー！
引きつる顔で微笑み返すと、当たり前に返ってくる満面の笑み。
ああ、逃げられない。
「…じゃ 私が」
「いやー、悪いね。よろしく」
今日こそは定時で帰ろうと頑張ってるんですけど！とも言えず、心の中で“はあ〜…”と特大のため息をつく。
「Aくん、そういうとこ高ポイントだね。いいよいいよ。」
「はあ…」
高ポイント？誰に？とは聞けない。
ハハハと笑って近づいてきた常務。
私の耳元で声をひそめる。
「例のハナシ、来週の土曜日に決まったから」
「ぁ……そーですか」
「予定、大丈夫だね？」
「…はあ、…でも」
「よかったよかった」
「…」
いつもこんな感じ。
何一つ断れない私
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常務のお茶を入れるついでにフロア内にいる人たちのお茶も用意。
ま、ついでだしね。
配り終えて給湯室に戻り、その場で自分のお茶をすする。
ゆっくり飲んでる暇はないもの。
やけどしない程度に急いで湯のみを空にして
さて、洗い物をして仕事に戻るかと袖を捲り上げたら
「キャーッ…//」
女子社員の驚く声。
え、何だろ。
ハートマークがつくような、黄色い声。
テンションの上がるお客さまでもいらしたのかしら？
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yuihibiki(プロフ) - cocoroさん» cocoroさん、コメントありがとうございます。ファンのコとして推しの答えをジッと待つだけですが、ココが同志の方々の心の癒しの場の１つになるならとても嬉しいです＾＾ (2022年1月31日 7時) (
レス) @page29 id: db128579b6 (このIDを非表示/違反報告)
cocoro(プロフ) - yuihibikiさん こんにちは。幸せな妄想ありがとうございました。癒されました。私もこんな部長を秘かに愛でたい癒されたい。私もyuihibikiさんと想いは一緒です。推しを待っている間に またお話に癒されに来ますね。 (2022年1月29日 20時) (レス) @page29 id: 9f881229dc (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - あなたさん» 年上の彼っていいですよねー。包容力とか寛容さとか、心をとろけさせられる感じがたまらない＾＾コメントありがとうございます。 (2022年1月3日 21時) (レス) id: db128579b6 (このIDを非表示/違反報告)
あなた(プロフ) - 初めてコメントします！甘やかしてくれる年上の彼をとても求めていたので読んでいる時にめちゃくちゃニヤニヤしてしまいました(笑) (2022年1月1日 22時) (レス) id: 389d4c21c9 (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - ゆも。さん» 元々遅筆なのに年末ということでなかなか更新できませんが、yuihibikiのペースで完結を目指しますね( •̀ᴗ•́ )و ̑̑コメントありがとうございます＾＾ (2021年12月11日 9時) (レス) id: db128579b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuihibiki
| 作成日時：2021年11月26日 0時
