異世界から来た少女【降谷零】2 (ページ1)

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『私がいた世界はかつて天災によって滅びかけたことがある
それを食い止め、世界を創り直したのは“神獣”という強大な魔力を持つ魔獣達だった』

「“神獣”？」

『大きな狼だったり龍だったり鳥だったり
そういうのない？』

「青龍、白虎、朱雀、玄武みたいなのか？」

『たぶんそんな感じ』

「っで？それがつばさと関係あるのか？」

『ある、むしろ関係しかない』

「どういうことだ？」

『人々は世界を救い、自分たちを救ってぐれた“神獣”様に感謝した
そして世界の理を“神獣”様に管理していただくことにした
時に親交を深めより良い世界になるように』

「待て、それはおかしいんじゃないか？
つばさの世界は崩壊の危機になっただろ？」

『そう、“神獣”様裏切ったから』

「裏切った？」

『ん、時が経つにつれて“神獣”様の力を悪用しようとする考えを持つ者達が現れたの
言葉巧みに人々を自分たち側に引きずり込んで』

「悪用？神と名のつく“神獣”を？」

『そう、“神獣”様の力を手に入れれば自分たちの思うままの世界を創ることができると』

「…まさかっ！」

『まず、“神獣”様を騙すことから始まった
親交を深め自分たちのことを信じさせて
そして、“神獣”様を殺し“神獣”様の子、次の“神獣”になる力を持ったその子を拐ったの

でもその子を拐っても自分たちの思うままにはならなかった
なら次は？
言うことを聞く何かに融合させればいい、そう考えた

そう、拒絶をしない無垢で幼い子供に』

「待て、まさかとは思うが…」

『たくさんの子供が拐われて実験体になった』