人見知り少女は多忙だそうで…？

8話 ページ9

あれから皆の自己紹介をされて昼食タイムです。


ちなみに私の両隣は仁王君と丸井君です。


どうもさっきので気を使わせてしまったみたい。


ホントに申し訳ないです。




会話は部活の事とか勉強のこととか

私はただそれを聞いてるだけでした。


聞くしか出来ないのは申し訳ないですが

逃げてないことは褒めていただきたい。

今もこの場から放れたくてしかたない。



そして、ずっと私を見てる人がいて


確か二年の切原赤也君。


すっごく視線が痛いんですが私何かしましたっけ？




赤「あの、先輩って本当に俺達のこと興味ないんスか？」



この先輩というのは多分私のことでしょう。



貴『特には。』


幸「俺達の名前も知らなかったみたいだったけど？」


貴『はい、テニス部が人気なのは知ってましたが……』


丸「人気つっても女子が騒いでるだけなんだよなぁ」


貴『……失礼ですが……。
あれって迷惑じゃないんですか？
集中力なくなりません？』


赤「それなんスよ！ホントにうるさくて……」



あ、やっぱり迷惑なんだ。



柳生「応援は有難いんですが、集中はできませんね」



いや、あれは応援とはいわないのでは……。



柳「と、花登が思っている確率99%」



……エスパーか何かですか。



赤「あの…すんませんでした！俺、さっきからずっと先輩のこと疑ってて……」


急に切原君が謝ってきて


あ、だからずっと見てきたんだと納得しました。



貴『あ、別に気にしてないので…大丈夫ですよ。』


赤「…俺、女子苦手なんスけど、先輩のことは好きになれそうっス！」


貴『……ありがとうございます？』



丸「あ！そういえば花登、さっきのあれってもうねぇの？」


貴『え？あ、すみません。丸井君にあげたのが最後でして…。』


仁「残念じゃったのぅ」


貴『あ、でも…。』


仁「でも？」




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貴『……キャラメルでよければありますよ？』

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