人見知り少女は多忙だそうで…？

7話 ページ8

貴『……話し…ですか。そんな事言われたの初めてですし、話題なんてないと思いますが？』


丸「俺が話してーの！さっきの飴の事とか、スゲー美味かったし！」


貴『はぁ…あ、チョコありがとうございました。』


丸「おう！ま、あれは買ったやつだけどな
とにかく行くぜぃ」



ヒョイッと私の弁当を持って笑顔を向けてくる。



貴『ちょ、ちょっと待ってください！行くって何処に？それに行くなんて一言も……。』


仁「屋上ナリ、皆まっとるぜよ、ほれ立ちんしゃい」


すると仁王君に軽く手を握られて半ば無理矢理連行される



これはもう抵抗するのは無駄みたいだ。




貴『え？え？皆？』


仁「テニス部のレギュラー全員、屋上で食べるのが日課じゃき」


貴『待ってください！話したことどころか会ったこともない上に私部外者じゃないですか！』


丸「大丈夫だって！お前の事話したら興味持ってたし！」



いやいやいや、何を勝手な……。


そうこうしていると屋上についてしまって……。



無意識に仁王君の後ろに隠れる。




仁「遅れて悪かったの」


丸「連れて来たぜぃ」



二人の言葉に……えっと、女子が一番騒いでた……

幸村……さん？かな……？が近づいてきてきて



？「待ってたよ、その子が？」


貴『っ！』



驚いてしまって仁王君に繋がれてる手に力が入ってしまう。



仁「ん？どうしたんじゃ？」


貴『……いえ、なんでも…ないです…。』



まずい。初対面が多すぎる。


極度の人見知りの私には心臓に悪くて…。



？「ふむ、極度の人見知りというところか？」


貴『え？』


柳「あぁ、すまない自己紹介がまだだったな
柳蓮二だ

花登 楓、クラスは丸井、仁王と同じで席は仁王の隣
極度の人見知りの為クラスメイトとも交流は無く自らも関わろうとはしない」


淡々と述べてくる。


うん、間違ってない。



恐ろしいくらいに。



丸「は？人見知りなのかよ、そんな感じはあんましなかったぜぃ？」


仁「じゃが顔色悪いのぉ、大丈夫か？」


貴『……大丈夫…です。少ししたら落ち着きますから…。』


丸「あんま無理すんなよ？」



幸「フフッ、二人がそんなに心配するなんて意外だな
俺は幸村精市、よろしくね花登さん」


貴『…よろしく、お願いします。』

8話→←6話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す