20話 ページ22
『痛っ……』
独特の痛みに目を覚ます
あれ?パジャマ着てる?
ん?着た記憶ないんですが?
というか途中から記憶がないんですが?
え、待って、無理
思い出してきた
私だいぶ恥ずかしいこと口走ってなかった?
覚醒して次々と甦る記憶にみるみるうちに顔が赤くなっていくのがわかる
「…なんて顔してるんだ」
『っ!起きてたんですか!?』
「今起きた」
『あの、私…』
「途中で気を失ったな」
『す、すみません…』
「だいぶ可愛いことを言っていた」
『や、やめてください!』
「まぁ久しぶりだったし僕も止めれなかったんだけど」
『ホント、やめてください降谷さん、恥ずかしすぎます』
「前から思ってたんだがああいう時は僕のこと“零さん”て呼ぶくせになんで普段は“降谷さん”なんだ?」
『あ、えーっと…』
「怒らないから言って?」
『普段名前呼びするのは…その…恥ずかしくて…』
「…………」
『降谷さん?』
「ホント可愛いな、もう一回やる?」
『もう無理です!』
「ははっ、冗談だ」
『冗談に聞こえない…』
「体辛いだろ?朝食作ってくるからもう少し寝てろ」
そう言って布団から出てリビングに向かう降谷さんの背中を見る
『寝るとか…無理ですよ、目、覚めちゃったじゃないですか…』
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作者名:黒羽 | 作成日時:2019年5月11日 4時