ストーリー60 ページ10
あ「あ、ああああ、あのっ……」
どうしようっ、どうしようっ、どうすればいいのっ?
黄「……」
すっ。
あ「……へ?」
急に腕の力を緩めて、私を解放してくれた黄瀬くん。
あ「えっ、と…?」
黄「そんな、涙目にならないでくださいっすよ。」
冗談交じりに言いながらも、そこには少し切ない表情が隠れてるのが分かった。
あ「ご、ごめんなさい…」
わたしがそう言うと、黄瀬くんは、ふっと笑って…
黄「…まぁ、根気強く頑張るっすよ。
………だから、せめて好きでいさせて」
黄瀬くんのそんな言葉に、私は胸が押しつぶされる思いだった。
____________
笠「あがれ〜〜〜!!!」
あ「パズーーーー!!!」
はい。ただいま何をしているかと言いますと…
笠「…ったく、なんだよ。急にラ◯ュタ見たいって言って、結局これしたかっただけかよ」
あ「へへへー。久しぶりにやったねぇ」
『あの人気アニメ映画の名シーンのアフレコを、ゆきちゃんと息ぴったりで完全再現しよう!』
のテーマのもと、全力でおこなっていたのです。
以上、現場からの中継でした。
笠「…って、誰に言ってんだおめー」
あ「上野ニュースごっこしてたの。そこはノってよゆきちゃん」
笠「つんからつんから、意味わかんねー事してんじゃねーよ。もう追ていけん」
ぶーー。ゆきちゃんのいけず…。
笠「……つーか、お前、変」
あ「……へ?」
私がブーたれた顔でいると、
急に声のトーンを変え、真剣な顔でそう言ったゆきちゃん。
笠「…なんか、あったんだろ?」
あ「…っ」
……昔っから、そうだ。
ゆきちゃんには隠し事できなくて、しようと思ってもすぐバレて…。
それでも、本当に私が言えないときは、そっと身を引いて、影でこっそり助けてくれる。
きっとゆきちゃんは、何があったかもほんとは分かってるんだろうな…。
(あんなにみんなに見られてたし…。)
……それでも、私に、優しく問いかけてくれる。
ゆきちゃん。
ありがとう……。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます!よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね!楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:14がすき | 作成日時:2017年5月17日 22時