検索窓
今日:22 hit、昨日:11 hit、合計:49,647 hit

ストーリー60 ページ10

あ「あ、ああああ、あのっ……」


どうしようっ、どうしようっ、どうすればいいのっ?



黄「……」


すっ。


あ「……へ?」


急に腕の力を緩めて、私を解放してくれた黄瀬くん。


あ「えっ、と…?」



黄「そんな、涙目にならないでくださいっすよ。」




冗談交じりに言いながらも、そこには少し切ない表情が隠れてるのが分かった。



あ「ご、ごめんなさい…」


わたしがそう言うと、黄瀬くんは、ふっと笑って…



黄「…まぁ、根気強く頑張るっすよ。



………だから、せめて好きでいさせて」




黄瀬くんのそんな言葉に、私は胸が押しつぶされる思いだった。



____________


笠「あがれ〜〜〜!!!」

あ「パズーーーー!!!」


はい。ただいま何をしているかと言いますと…


笠「…ったく、なんだよ。急にラ◯ュタ見たいって言って、結局これしたかっただけかよ」


あ「へへへー。久しぶりにやったねぇ」



『あの人気アニメ映画の名シーンのアフレコを、ゆきちゃんと息ぴったりで完全再現しよう!』

のテーマのもと、全力でおこなっていたのです。



以上、現場からの中継でした。




笠「…って、誰に言ってんだおめー」


あ「上野ニュースごっこしてたの。そこはノってよゆきちゃん」


笠「つんからつんから、意味わかんねー事してんじゃねーよ。もう追ていけん」




ぶーー。ゆきちゃんのいけず…。









笠「……つーか、お前、変」


あ「……へ?」



私がブーたれた顔でいると、

急に声のトーンを変え、真剣な顔でそう言ったゆきちゃん。





笠「…なんか、あったんだろ?」


あ「…っ」




……昔っから、そうだ。




ゆきちゃんには隠し事できなくて、しようと思ってもすぐバレて…。


それでも、本当に私が言えないときは、そっと身を引いて、影でこっそり助けてくれる。








きっとゆきちゃんは、何があったかもほんとは分かってるんだろうな…。
(あんなにみんなに見られてたし…。)






……それでも、私に、優しく問いかけてくれる。








ゆきちゃん。






ありがとう……。

ストーリー61→←ストーリー59



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
217人がお気に入り
設定タグ:黒バス , 笠松幸男 , 黄瀬涼太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うたプリ大好き?(プロフ) - 楽しみにしています! (2019年9月10日 19時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
14がすき(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 大変遅くなってしまい申し訳ございません。だいぶ離れてしまっていたんですが、頑張っていこうと思います。コメントありがとうございます!よろしければこれからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年9月9日 22時) (レス) id: c8accdc037 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年6月30日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
地味って便利 - 笠松先輩イケメンですね!楽しみにしてます。頑張ってください (2017年7月15日 22時) (レス) id: 3582ac3c0b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:14がすき | 作成日時:2017年5月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。