45引き裂かれる ページ5
こうして、私達はやっと一つに・・・・・。
「はっ、こんな所にいたのね。王女様」
不意に声がして、振り向くと、そこにはメイドの
『・・・・・・ごめん、なさい。』
「いいえ、無事でなにより。さぁルイン王のところへ行ってください。」
さぁ早く。とまるで二人を引き裂くように急かしていうメイド長は、どこかギンを睨んでいるように見えた。
『分かった。でも、ギンは?』
「ギン?」
心配になった私は、足を動かさずギンを指差した。
驚いたようなメイド長は、私の指の差す方へ視線を向かわせた。
ギンは居心地の悪そうに頭を掻いていた。
「あぁ、A様の救世主とやらですか。」
面倒くさいのか、嫌気が差すのか、苦い顔をしたメイド長は、でも今は王の所だと私を強引に押し出した。
と、その時。
銀「おい、待てよ。」
ギンがメイド長の肩を止め、いつもの声で言った。
少し驚いたメイド長は、何ですか?と冷血な声を発するが、顔はギンを見ていなかった。
銀「俺はどうすればいいんだ?それに、今良いところだったんだけど。」
勝手に遮って、バラバラにしやがって、そうはしてほしくねぇな。と言うギン。
私は緊張で、ただギンを見ることしか出来なかった。
「お言葉ですが救世主様。王女様は今忙しいので。何があったか知りませんが、あなた様のような方に付き合っていられるほど、貴族は暇ではありませんので。」
とたんに口調が厳しくなったメイド長は、そそくさと私を連れていく。
でも、なにか隠しているとしか思えなかった。
私は我慢できなくなり、メイド長の手をほどいた。
『ごめん、私ギンと一緒にいたいの。』
目を丸くしたメイド長の元を離れて、私はギンの元へ駆け寄る。
やっぱりギンの近くにいると、不思議と落ち着いた。
「王女様。行かなければならないんです。そんなこと・・・」
『わかってる。ギンと一緒に行くの。』
もっと目を丸くし、血走ったメイド長は、メイド怒るのかと思えば、怒りはしゅんとしぼんでしまった。
「そうですか。早くしてくださいね。待ってますから。」
睨むように私達をみると、足早に去っていってしまった。
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あゆ隊長。(プロフ) - 山乙女 桜さん» 多分おそらくきっと(保証なし (2018年9月5日 19時) (レス) id: d013743546 (このIDを非表示/違反報告)
山乙女 桜(プロフ) - あゆ隊長。さん» 多分とおそらく多くね!? (2018年9月5日 19時) (レス) id: c43285d175 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ隊長。(プロフ) - 山乙女 桜さん» ということでおねしゃすです↓↓↓↓↓↓↓( ´_ゝ`) (2018年9月5日 18時) (レス) id: d013743546 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ隊長。(プロフ) - メイド長達が諦めない訳はこのあと出てきます(多分)兄が処罰しないのは優しさと他の理由はこのあと出てきます(多分おそらく)書くつもりなんだけどゴチャになってしまったから、最後の方でしっかりまとめる(多分おそらくきっと) (2018年9月5日 18時) (レス) id: d013743546 (このIDを非表示/違反報告)
山乙女 桜(プロフ) - あゆ隊長。さん» メイド長たちが何で虐待を諦めなくて、兄であるはずの王がそれを処罰するでもなく揉み消したのか。 (2018年9月5日 18時) (レス) id: c43285d175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆ隊長。 | 作成日時:2018年6月26日 18時