【ジェル】王子達に好かれてしまった【るぅと】 (ページ41)

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るぅと君*2 ページ41

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さっきころん君に言われて自覚した。

私はるぅと君が好き。

るぅと君の裏側を知ってる人が聞いたら、ドMって思われるかもしれないけど。いやまぁそりゃそうなんだけど。

るぅと君は、地味に優しくて、かっこよくて、でもどっか可愛い一面もあって

るぅと君と出会って半年、出会う前は毎日が退屈だったけど…今はほんとに楽しい。

「…聞いてる。」

いつもるぅと君の目の前で泣いたとき、焦って泣き止まさそうとしてくれる。

いつからこんなに涙もろくなったんだろうと思って目元をゴシゴシこすると、ちょっとヒリヒリした。

覚悟を決めて顔をあげる。

若干ビックリしたのか肩を揺らしたるぅと君。ごめんちょっと面白い。

『あの…！私！！「待った。」え』

るぅと君は、渋い顔をして私の目の前に手をパッと出した。

目をつむりぎみに、はぁとため息をつく。

「僕も、話したいことあんだけど。」

「先に聞いてよ。」って。
頷くしかないじゃん……せっかく準備万端だったのに……なんか恥ずかしい。

「…ありがと。」

最近のるぅと君急にデレるの何
イケメンだから萌え萌えファンタジーです

るぅと君はマジの苦笑いです！って感じの笑顔を浮かべる。

「今更、気付いたんだけど。」

「Aのこと好き。もちろん恋愛的な意味で。」

「…そんだけ。」

今流れるように私のこと好きって言いませんでした？言いましたよね

『えｯｯ！？！？』

「うるさい…」

『ごめんなさい！でも、………えｯｯｯ！？！？』

両耳を押さえるぅとするるぅと君。

私のこと？好き？？るぅと君が？？

いつから！？！？

『す、好きならもっとそういう素振り見せませんか普通！』

「さっき気づいたし…それで、話ってなんなの？」

『えっ！えっと、その、私もですね、同じこと言おうと思ってて…』

ガタッ、と音がしてビビる。
見ると顔真っ赤にしたるぅと君が。

ん～？？

『なんで照れるんですかやめてください感染る』

「うっさい…しょうがないじゃん…慣れてないんだし」

嘘つけ！！(血涙)

「とにかくAは黙って僕の彼女やってればいいの！分かった！？」

『えっ、あっ、はい！！ごめんなさい！！』

やっぱりこの主従関係落ち着くなぁとか思うドMな私でした。めでたしめでたし。

「……ほら、なにしてんの。帰るんでしょ。」

相変わらず真っ赤な顔のまま手をさしのべてくるるぅと君。

『…はい！』

初めて好意で繋いだ手は、ちょっと熱かった。