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「んー、でも
ただで帰す訳にはいかないかなー。
僕だけ弱味握られてるとか嫌だし」
いや知らんよ……………
もう怖いんで帰らせていただきたいのですが………あ、無理?知ってた……
「ちょっと来て?」
『え"』
黄色の王子は私の腕を掴むと、今まで私の背にあった教室のドアを開ける。
いやちょっと来て?って疑問系だったじゃん!!私に拒否る権利は無いの!?そっか!!!
王子はどっかの壁に私の両腕を押し付けた。
いわゆる…いやこれ何ドンって言うの私知らない!!腕押し付けドンかな!?謎過ぎこっっっわ!!!
また会ったな壁、今日一日でお前のことほんと嫌いになったよ。もう近付かないね、今までありがとう。
「何をしているんだ、この人!」とア○ミンさん風に思って王子の顔を見る。
(相変わらず芸能人ばりのイッッケメンだなー…)
王子は若干笑って私の首筋に顔を埋める。
……………!?!?!?
ぼーっとしてた私を目覚めさせたのは、痛み。
ちゅう、と音がしたのと同時に首筋に痛みが走った。
待って待って待って待って、冷静に実況してるけど何これ!?!?!?!?
私恋愛経験ZERO女だから何が起こったのか全っ然分かんない!!
もう訳がわからなくなったので痛みがした首元を見る。
『ーーっ!?!?』
見なきゃ良かった。
(キスマーク!!!!)
私が混乱してると王子はいつもと違った不穏な笑みを浮かべる。
キスマーク。それは一般的に、彼氏が彼女を取られないようにといった意味でつけるものだと、昔少女漫画で見た。
こんな、意味わからない初対面のイケメンにつけられるなんて聞いてない!!
イケメンは私の制服のボタンを口で器用に外す。
ねぇちょっと待って待って待って待ってダメダメダメダメそれはダメだよイケメン何をしようとしてるの!?!?!?
『〜っ、ぁ…』
流石に逃げたい…と思って腕をふりほどこうとしたけどなかなか力が入らない。
嫌なはずなのに…!!まるで体が逃げるのを拒否ってるみたいだ…
私は恐怖の感情だけが増して、もう泣きそうになる。
ダメだ泣くな泣くな、ここで泣いたらよわっちい奴だと思われる…!
泣かないように、唇を噛み締めて遠くを見つめる。
その時、閉めていた扉が開いた。
外には、もう一人の王子。
「何してんの…!」
神様かと思った。
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日 - ギャグ混じりやん。。。www好きぃwwww (2022年9月17日 18時) (レス) @page46 id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇 - 凄いおもしろかったです!個人的になんかさとみくんがおもしろくて好き…www (2020年10月17日 23時) (レス) id: 59e14c9c3d (このIDを非表示/違反報告)
きゅーり - おもしろかった (2020年9月12日 10時) (レス) id: a394905174 (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - んー、この小説好きやわ。小説というか作者さん好きだわ! (2020年4月9日 10時) (レス) id: 5e524d6ee1 (このIDを非表示/違反報告)
くまくまちゃん(プロフ) - 壁ドゴンw (2020年4月9日 10時) (レス) id: 5e524d6ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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