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あの後、咲とお茶してるときも、咲を見送った時も、頭の中は彰吾くんのことでいっぱいだった。
そのあと、家まで帰る間も他のことは何も考えられなくて、どうやって家に帰ってきたのか思い出すのも難しいくらいだ。
彰吾くんは芸能人だった。
私が知らなかっただけで、彰吾くんと私は住む世界が違う人だった。
私はただの一般人で、彰吾くんはキラキラ輝く画面の中の人だった。
家に帰ってから、スマホで『THE RAMPAGE』について調べてみると、
たくさん出てきて、たくさんの人に愛されてるグループなんだということが分かった。
あぁ、いけなかったんだ。
私なんかが仲良くしていいような人じゃなかったんだ。
THE RAMPAGEの山本彰吾について知れば知るほど、そう思った。
それに知れば知るほど、彰吾くんが遠く感じられた。
違うな、遠く感じられるんじゃなくて、もともと遠くの人だったんだ。
私に「肩の荷を下ろして、楽になれる場所になってほしい。」といった彰吾くんや、
私の作ったご飯をおいしそうに食べる彰吾くん、
私の話を真剣に聞いてくれる彰吾くん、
そんな彰吾くんを見ていて、ちょっと勘違いしちゃっていただけ。
彰吾くんに近づけてたんじゃないかって。
これ以上はいけない。
離れられなくなってしまう前に。
その日を境に私は彰吾くんと連絡を取るのをやめた。
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ゆ。(プロフ) - とっても面白かったです!続きを楽しみにしてます!(^-^) (2021年11月20日 18時) (レス) @page24 id: e7acb72299 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ(プロフ) - とても面白くて、続きが気になります!更新待ってます! (2021年8月5日 17時) (レス) id: 5f0c5f89b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミサミサ - 更新頑張ってください!応援してます!(^w^) (2020年4月30日 22時) (レス) id: bbfb96cd5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむゆん | 作成日時:2020年4月24日 17時