～小さな世界～【永瀬廉】２ (ページ29)

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決して楽しい事ばかりではない

不安や、孤独から

逃げ出したくなる時もあっただろう

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過去に囚われて前に進めない彼女も

世間の逆風により自分を閉ざす彼も

それぞれ深い傷を抱えて生きてきた。

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＿＿行かんといて

だけど、

ほんの少しだけ

勇気を出して手を差し伸べると

＿＿私は、…永瀬さんの味方ですから。

ちゃんと貴方の側に

見てくれている人が居るから

＿＿俺は救われたよ。

いつか報われる日が

ちゃんと訪れるから。

悔しくて

抗えなくて

苦しくて泣きそうになった時は

＿＿おいで

寄り添ってくれる誰かが

きっと居るから。

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1人なんかじゃない。

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永瀬『ツリー、買いに行こ。』

「え？本当に言ってる？」

永瀬『うん。家に飾ろうや。』

「へへ、やったぁ！」

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永瀬『……かわい』

「ん？」

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貴方のいる世界で

君のいる世界で

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永瀬『…ツリー買ったらすぐ家帰ろな。』

「え、なんで」

永瀬『なんかムラムラしてきた』

「…はい！？なに言って」

永瀬『んふふ、ほら、早よ行くで』

「あ、ちょっ」

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二人だけの世界で

これからもずっと

生きていく＿＿

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