～幼馴染と私～【永瀬廉】 (ページ3)

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平野『バイバーイ』

「ばいばぁーい。紫耀アイスありがとねぇ！」

平野『はいはい、もぅ早く仲直りしろよ？』

永瀬『……。』

マンションの3階に住む紫耀とお別れをして

同じ4階に住む私と廉はそのままエレベーターに。

永瀬『なぁ。』

「……。」

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永瀬『まだ無視すんの？』

「……。」

制服姿の私を容赦なくプールの中に落とし入れ

挙げ句の果てにはデブ呼ばわり。

絶対許さない、このアホ。

ボソボソと隣から聞こてくる廉の言葉を

全てスルーしたまま4階に。

廉の家の前を通り過ぎ

私は鞄から鍵を取り出して

……って、

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「どこまで着いてくんの？」

永瀬『なにが。』

「なにがじゃなくて、廉あっちでしょ？」

永瀬『あ、ほんまや。』

本当、白々しい。

私の真後ろに立っている廉は

自分の頭を掻きながら

言いづらそうな顔をして、

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永瀬『ごめんて。』

と小さく言った。

もお…

廉はいつもそう。

二人きりになってやっと素直になる。

紫耀が居ると、廉は何故かおふざけが過ぎるの。

ほんと、昔から変わらない。

「制服濡れて、怒られるのは私なんだからね？」

永瀬『ごめん。』

「…ふふふっ、もういいよ。馬鹿。」

私は少しだけ背伸びをして

廉の頭をコツンッと優しくグーパンチ。

すると次第に

廉の頬が緩みだし、

永瀬『痛くないけど。』

「じゃあ、本気でしようか？」

永瀬『んふふふ、やめて怖いから。』

最後は冗談を言い合い

いつもの私達に元通り。

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「バイバイ。」

永瀬『じゃな。』

スッキリ和解をして今度こそ別々に

自分の家へ入ろうと

永瀬『A。』

したんだけど、

またまた遠くから廉に呼び止められる。

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「なに？」

永瀬『いや、プール落とした時に思ってんけどさぁ』

「……？」

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そして、

とても真面目な顔でこんな事を、

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永瀬『お前、また胸でかなった？』

「……。」

永瀬『…んふふ、ほな。』

ガチャン

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と、最後に低レベルなセクハラだけを残し

廉は自分の家へと逃げて行った。

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「くそっ…この体操服、切り刻んでやろうか。」

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