～恋するオタク～【永瀬廉】３ (ページ4)

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kaito side…

うわぁーー…

すんごい。

目の前の光景が、すんごいよー。

永瀬『今日はなにすんの？』

「今日はね。優太様が」

永瀬『岸っさんの話すんの？』

「え？」

永瀬『え？』

Aの肩に腕を組み

これでもかってほど顔を近づける廉と、

「優太様の話以外になにするの？」

永瀬『あるやろ。今日は、もっと素敵な話が。』

「たとえば？」

永瀬『昨日俺らがちゅー』

「だぁーー！！…も！やめてよ、こんなところで」

あくまで通常運転なA。

永瀬『んな、今日は早よ家帰ろ』

「は？」

永瀬『…海人の前やと、…なぁ？笑』

「……」

永瀬『いろいろ出来ひんやっ！』

パチンッと軽い擦れ音。

いったぁあーー！！っと頬を押さえながら

廉は悲しそうにしょぼくれた。

幼馴染のこんな姿…ちょっと見てられない。

.

.

ね？言ったでしょ？

俺が予想していた通り、

2人のチグハグな青春ストーリーがやってきた。

永瀬『叩く事ないやろ！』

「オンオフを切り替えなさい永瀬！」

永瀬『なんやこいつ。全然可愛くない……』

「なにぃ！？」

永瀬『可愛くないって言ったんや！！』

.

頬杖をついて、

そんな2人を俺は眺める。

永瀬『…叩かんでもいいやんか。』

「…ご、ごめん。痛かった？」

永瀬『痛かった。』

「ごめん、永瀬。ごめんね？」

永瀬『ん。……いいよ。許す』

「…ありがと」

永瀬『…ん。…んふふ』

いや、なんだこの会話！！

価値ゼロの会話をわざわざ拾うな！！

.

.

髙橋『…ふふ』

でも、

このままずっと続けばいいな

大人になっても、ずーっと。

側から見ててもそう願ってしまうくらい

2人は美しく輝いて見えた。

～♫

高校を卒業しても、

「…ん？…永瀬、電話？」

永瀬『あ、俺？ほんまや』

大学行っても、就職しても、

.

永瀬『………』

.

.

今の関係性は、これからも

.

.

永瀬『……親父や』

.

ずっと変わらないでいてほしい

いや、

髙橋『……ぇ』

「……」

.

きっと変わらないだろう、

そう思っていた＿＿

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