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永瀬『絶対忘れへんから…』
私の背中にまわった手
首元にかかる吐息がくすぐったい。
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「……でも」
永瀬『今日は覚醒してへんから俺。…多分やけど。』
「………ほら、曖昧」
永瀬『いや、100パー忘れへん。本間に。』
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お願い信じて…、と耳元で囁き
私を更に強く抱きしめる。
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永瀬『……Aが好き』
「……」
永瀬『多分、…お前に引かれるくらい、好き』
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ねぇ、永瀬。
まだ出会って間もない頃、
私になんて言ったか覚えてる？
＿＿俺お前みたいな女1番きらいやわ
あれは酷かったなぁー。
一緒に歩きたくない、とか言われて
正直あんたなんて大嫌いだった。
＿＿漏れる漏れる漏れる漏れる……やばいっ！
下品極まりないし、
＿＿１回抱けば大人しなるわ。笑
平気で人を馬鹿にするし、
＿＿なに？お前も俺の気ぃ引こうとしてんの？
それでいて繊細で面倒臭い。だけど、
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＿＿嫌なら、俺が助けたる
不器用なのに優しくて、
素直じゃないけど本当は真っ直ぐで、
冷たいくせに寂しがり屋で、
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ほんとは凄く、心が温かい人だった。
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私は永瀬の背中に、そっと手を添える。
腕でギュッと身体を締め付けると、
それ以上の力で抱き締められた。
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「…私も、好き。」
永瀬『……』
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お互いの身体に隙間を作る。
先ほどとはまた違った雰囲気で
永瀬と視線が熱く絡まる。
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永瀬の大きな手が私の首筋にそえられて
静かに瞼を閉じると、
今度は先ほどよりも長い口付けが始まった。
吸い取られるような甘いキス。
どうすればいいか分からなくて
とりあえず唇を硬く閉じたままの私。
すると一瞬離れた隙に、
永瀬はこんな事を言う。
永瀬『…力入れんな』
「……っ、…ごめん、…分からなくて…」
永瀬『……お前は何も考えんでいいから……っ、』
「っ、……」
上唇や、下唇を
ゆっくり優しく食べられるようなキス。
そのリップ音だけで、のぼせそうになる。
顔の角度を何度も変えて、
永瀬は私に長い長いキスをした。
酸素が薄い。
息が乱れる。
「…っ、はぁ……」
永瀬『……っ、……』
なんだか、このまま溺れてしまいそう＿＿
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作者名：ayu
| 作成日時：2021年2月22日 9時
