～恋するオタク～【永瀬廉】２ (ページ6)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:398,598 hit

52 kaito side ページ6

kaito side…

『今日、A部活休むってさー』

永瀬『え？なんで？』

『さぁー。ま、2人だけだし俺らも帰る？』

永瀬『………』

ねぇ露骨に落ち込むのやめてくんない？

俺も一応部員の1人なんですけど

ま、舎弟だけどね？

今日は久しぶりに廉の家にお邪魔した。

広々とした部屋で廉は

漫画を片手に遠いところを見つめている。

『ねぇ』

永瀬『……』

『ねぇってば』

永瀬『え？あー、なに。』

ボーッとしちゃって。

『あれ、駆け引きの攻略じゃないでしょ笑』

永瀬『………なんの話』

『分かってるくせに』

永瀬『……』

多分、てか絶対そうなんだけど

廉は何故かAの恋愛を前向きに捉えていない。

むしろ、それを邪魔してまで廉は阻止しようとする。

『なんで？』

永瀬『別にうざいだけ』

『うざい？Aが？』

永瀬『……』

『…？？』

廉は漫画をベットに投げ落とし

そのまま仰向けに寝転んで

天井に向かって小さく吐いた。

.

永瀬『……なにが亮太君じゃ…』

.

はっは～ん。

.

『……廉さぁ』

永瀬『なんやねん…』

『…いや、…なんもない。笑』

永瀬『……。』

ま、

自分で気がつくまでは

俺も黙っててやるか。

.

しかし、このホワホワした気持ちは

次の日、ヒヤヒヤに変わる。

なぜならば

.

.

「…キッス……されました」

.

髙橋『…キッス』

永瀬『はぁ？』

「……ぅきゃーーーーーー！！！！あはははは」

永瀬『え、ちょ、…は？』

Aが一皮剥けてました。

あ、キッスだけね。キッス。

.

永瀬『てかなに勝手に会いに行ってんの？』

「でも、成功でしょ？」

永瀬『え、…付き合ったんお前ら』

「いや、…ふふ、…まだ、そこまでは…笑」

永瀬『いやいやいやいやいやいやいやいや…』

「…ふふ、ふふふほほほほほほほほーーー！」

.

花を満開に咲かせるAと、

一方で闇オーラをプンプン漂わせる廉。

永瀬『あんなぁ！お前付き合う前からチューしてくる男なんかロクな奴ちゃうぞ！？お前は騙されてんねん今すぐメールで縁切れ！早よ、俺が打ったるから』

「あ、返して！よく言うよ！あんたなんか好きでもない女の子に＿＿」

まぁた一幕ありそうだな、これ

.