～恋するオタク～【永瀬廉】２ (ページ46)

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ren side…

深夜12時＿＿

今日は珍しく、ばちこりと目が冴えてた。

全然寝れんくて、とりあえずベットから起き上がる。

部屋を出て、台所に向かい

水を一口飲んで何気なしに

あいつもう寝たかな？とか考える。

そのままその足で、

俺はあいつの部屋へと歩き始めた。

えーーっと、これは今…俺正常？

多分、今この俺はまだ普通の俺だよね？

難しい難しい。

正常な俺が、あいつの部屋に向かってるけど

ま、ええか。

起きてるか寝てるか

それを確認するだけです。

勘違いしないで下さい。

.

コンコンッと部屋をノックする。

扉の隙間から光が見えたので

起きているとすでに判断する。

ガチャと扉が開いて

部屋着姿のAが顔を出す。

なんで来たか。の理由を考えていたら

「おいで」

永瀬『っ……』

まさかの、無償で迎え入れてくれた。

しかもしかも、しかも！

Aに手首を掴まれて、

なんの躊躇もなくベットの上に座らされ

「ふふ、今日も寝れなかったんだね。」

永瀬『ぇ、……』

頭をなでなでされる。

なになに、なんのサービス？これ。

.

「今日は、大人しいね？…永瀬」

永瀬『…ぃや、…え』

「ギュする？」

永瀬『！？』

な、…ギュッ！！！？

ギュッ！？え、もっかい言う。ギュッ！？？

Aは手を広げて、

まさかの抱きしめられ待ちをする。

.

永瀬『……え、…いいん』

「いいよ。」

え、いいの？

いいのなら、…甘えますけど。

俺は動揺が隠せないまま、

Aの脇腹に腕を通して抱きしめた。

ノーーーーーーーーブラッ……

いや、ノーｰｰブラやん。あんた。

「…辛いの？今日は静かだけど」

永瀬『…いや、…静かとかじゃなくて』

「んーー、あ！分かった！ちょっとまってて」

永瀬『え、どこ、…行くの』

なんか知らんけどすぐ突き離された。

ほんでまじで意味わからんねんけど

「はい。これがあったら元気でるよね！」

永瀬『…は？』

「どうぞ。ギューしてあげて？」

Aはクマのぬいぐるみを俺に渡してくる。

永瀬『…なんで俺が』

「いつもしてるじゃん。どうしたの？永瀬」

い・つ・も・し・て・る・じ・ゃ・ん

.

.

.

ちょ、吐いてきていいっすか…

.