～恋するオタク～【永瀬廉】２ (ページ15)

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kaito side…

でも、結果的にこれは

尾行してて正解だった。

手を繋ぎ歩く2人の姿

しかしそれはどちらかと言うとAは

男に引っ張られて歩かされている、ように見えた。

そして2人が向かった場所がカラオケ店

永瀬『カラオケ』

『…あーあ。これは流石について行けないね』

永瀬『……なぁ』

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俺たちはしばらくその場で立ち尽くす。

その間きっと、同じ事を廉も考えていたであろう。

永瀬『怪しない？なんかあいつ』

『…ね。俺もちょっと思った。』

永瀬『……んーーーー』

廉は斜め上を見上げて

首を掻きながら顔を歪ませる。

そんな廉に俺は背中をポンと叩いて

こんな事を聞いてみた。

『もし今、Aが泣いていたらどうする？』

永瀬『…んふふ、なにそれ』

.

.

『あの亮太って男に、Aが泣かされてたら』

.

.

.

どーする？

と最後は目で訴えかけた。

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永瀬『さぁ、』

廉はそれだけ言うと、

気怠く大きなため息を吐く。

そして、

.

永瀬『どーするやろな。笑』

『……』

そう言って廉は不気味に笑う。

そのままカラオケ店を冷たい目で見澄まし

急に視界が狭くなったように

カラオケ店へと真っ直ぐ歩いて行った。

.

.

.

いやいや、でも待てよ？…

もし、

あの2人がめちゃくちゃ良い雰囲気だったとして

そこにあんなアブノーマルな男が

急に割って入ってきたら…

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『…事件じゃん。やべ、俺余計な事言ったかも…！』

俺はまた別の意味で

慌てて店内へ追って入った。

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